BMW次期『4シリーズ』はガソリン版とEVを展開 『M4』もラインナップへ スタイル重視のクーペモデル開発中

公開 : 2026.01.17 17:05

BMWは次期『3シリーズ』をベースとする派生モデル『4シリーズ』の開発を進めています。ニッチな市場ではあるものの、競合他社が徐々に撤退していることから大きなビジネスチャンスを見出しているようです。

クーペやファストバックに「勝機」?

BMWは新型『4シリーズ』の開発を進めている。スタイルとダイナミック性能を重視したキャラクターで、高性能モデル『M4』も登場する可能性がある。

4シリーズは2013年、標準的な『3シリーズ』をスポーティに仕上げた派生モデルとしてデビュー。2ドア・クーペとコンバーチブルに加え、4ドア・ファストバックのグランクーペもラインナップされた。2020年に2代目へ移行し、EVバージョンの『i4』も展開している。

『M4コンペティション』
『M4コンペティション』

一貫して堅調な販売実績を上げてきた4シリーズだが、主流のセダン/ステーションワゴンモデルと比べると、ニッチな市場ポジションにある。ベースとなる3シリーズは新世代への移行が決まっていたが、4シリーズの将来は不透明だった。

しかし、BMWの全新型車のエンジニアリングと開発を統括するヨアヒム・ポスト氏はAUTOCARに対し、今後の「ノイエ・クラッセ」ラインナップにも4シリーズの居場所があると語った。

「4シリーズはBMWにとって重要なモデルです。将来においても重要な役割を果たすでしょう」

BMWが3代目4シリーズの計画を示唆したのは、このポスト氏の発言が初めてだ。現時点ではプロトタイプなども公開されていないため、ボディスタイルのバリエーションについては不明である。しかし、競合他社がクーペやファストバックから徐々に撤退する中で、BMWは大きなビジネスチャンスを見出している可能性がある。

シナジーを活かした車両開発

ポスト氏によると、ベースとなる主力モデルほど人気や収益性が高くない場合でも、開発コストを大幅に節約できるため、派生モデルの導入は比較的容易だという。

「まったく新しいクルマを作るほどコストはかかりません。3シリーズやX3を開発する際には常に4シリーズやX4も視野に入れ、シナジーを活かしてベースモデルから派生モデルを容易に作れるようにしています」とポスト氏は語った。

新型『i3』プロトタイプ
新型『i3』プロトタイプ

実際、BMWは新型『X4』の発表を数か月後に控えている。最近X4のプロトタイプが確認されたが、『X3』や『iX3』と共通のパワートレインを搭載すると見込まれる。ポスト氏は、より大型の『X6』も同様の方式で登場する可能性が高いと述べている。

「例えばX4やX6は、将来重要な役割を担うでしょう。だからこそ、X4とX3、X6とX5、X2とX1といった形で、シナジーを最大限に活かした車両開発を行います」

「これらのモデルは少ない労力で作ることができ、高いシナジーを発揮します。さらに、スポーティでダイナミックなプロポーションを好むお客様にとって、新たな選択肢となるのです」

4シリーズのライバルであるアウディA5は、その名称を従来のA4に引き継いだことで姿を消した。メルセデス・ベンツも2ドア車のラインナップを半減させ、CクラスEクラスの派生モデルを統合し、ミドルサイズモデルのCLEとして再編した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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