昔憧れた『ヒストリックカー』のプラモデルを楽しむ【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第15回】

公開 : 2026.01.28 12:05

フジミ、エルエス、グンゼ産業、そして真打ち

エンジンブロックの中のピストンやコンロッドまで再現する(!)という、超絶高解像度でマニアを驚かせた『フジミ』のエンスージャスト・シリーズのポルシェ356。

ややもすれば忘れ去られつつあったオート三輪や360cc時代の軽自動車など、昭和30年代のレトロなクルマを次々とリリースした『エルエス』。

当時タミヤがキット化した、モーリス・ミニ・クーパーMk.1とロータス・スーパーセブンSr.II。
当時タミヤがキット化した、モーリスミニ・クーパーMk.1とロータス・スーパーセブンSr.II。    長尾循

フェラーリ250GT0、デイトナ・コブラ・クーペ、ジャガーEタイプといった名車に改めてスポットライトを当て、それらをマルチマテリアルの『ハイテックモデル』という新たなフォーマットのモデルシリーズとして立ち上げた『グンゼ産業』。

そして真打ち『タミヤ』がモーリス・ミニ・クーパーMk.1とロータス・スーパーセブンSr.IIのフルディスプレイモデルを当時最高峰の技術で満を侍してキット化するなど、まさに当時のプラモデル業界は、ヒストリックカーのプラモデルが百花繚乱といった状況でした。

いくつかの製品は今なお現役

幸いなことに、当時生まれたキットの中でもいくつかの製品は今なお現役。2026年現在でも入手可能なので、その気になれば1980〜1990年代にかけて誕生したヒストリックカーのキットを『ヒストリック・プラモデル』として楽しむこともできるわけです。

そして最近は、ヒストリックカーをプラモデルの題材とすることは世界的にも一般的な潮流となっており、『最近の新車はみな同じに見えてしまう』という自分のようなオジサン模型ファンにとってはありがたい限り。

当時生まれたキットの中でも、いくつかの製品は今なお現役(写真はイメージです)。
当時生まれたキットの中でも、いくつかの製品は今なお現役(写真はイメージです)。    長尾循

そして『ちょっと古い、思い出のヒストリックカー』は時代と共に少しずつ更新され、今では1990年代以降のいわゆるヤングタイマー世代の車種も、旧車ジャンルの扱いで新たに製品がリリースされたりしています。

というわけで、もしかしたらあなたが昔憧れたクルマ、お父さんが乗っていたクルマなどもプラモデルになっているかもしれません。機会があったら模型メーカーの最新カタログをつらつら眺めてみるのも一興かと。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    長尾循

    Jun Nagao

    1962年生まれ。企画室ネコ時代を知る最後の世代としてモデル・カーズとカー・マガジンの編集に携わったのち定年退職。子供の頃からの夢「クルマと模型で遊んで暮らす人生」を目指し(既に実践中か?)今なおフリーランスとして仕事に追われる日々。1985年に買ったスーパーセブンにいまだに乗り続けている進歩のない人。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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