「モデナの野獣」 マセラティMCエクストレーマ(1) 現実離れな感覚に魅了 3.0L V6ネットウーノは734psへ

公開 : 2026.02.10 18:05

驚異的な回転上昇のV6ネットウーノは734ps

凄まじい音響の次に、ステアリングのレスポンスへ驚く。電動アシストが備わり、マッピングは複数から選べるが、濃いコミュニケーションを図るには1番軽いモードが望ましい。数度傾けるだけでフロントノーズは反応し、即座に旋回が始まる。

その直後、レシオはクイックに変化。リアアクスルを震わせつつ、ボディの向きが変わる。敏捷性は、予想の圏外。MCエクストレーマの、目指すところといえる。

マセラティMCエクストレーマ(サーキット専用モデル)
マセラティMCエクストレーマ(サーキット専用モデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

734psを得た3.0L V6ネットウーノ・ユニットも、超絶レスポンスで回る。ボッシュ社製のモータースポーツ用ECUで制御され、どのモードを選んでも回転上昇は驚異的。駆動用モーターのアシストがない、ツインターボであることが嘘のようだ。

IHI社製からギャレット社製へ、ターボチャージャーは交換されている。サーキットを前提とした、既存のスーパーカーの比ではないほど生々しい。コース上で能力を開放する稀有なオーナーは、現実離れした感覚へ魅了されるに違いない。

この続きは、マセラティMCエクストレーマ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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