フェラーリ 849テスタロッサ(1) SF90が跳躍進化 3モーターのV8ハイブリッド継承 512 Mの影響香る空力ボディ

公開 : 2026.02.04 18:05

リトラクタブル・ライトを再現したフロント

スタイリングを率いたのは、フェラーリのデザイナー、カルロ・パラッツァーニ氏。空力特性にも抜かりはなく、249km/h時のダウンフォースは415kgに達するという。

ル・マン24時間レースを勝利した、プロトタイプの512 Mから影響を受けたことは間違いない。上下に2分割された、リア周りの造形が特徴的。パラッツァーニによれば、フロントノーズは、1980年代のリトラクタブル・ライトを再現したものらしい。

フェラーリ 849テスタロッサ(欧州仕様)
フェラーリ 849テスタロッサ(欧州仕様)

ボディ中央の縦ラインは、「アフターバーナーと締めつけるコルセット」のような関係性だとか。躍動感と緊張感を狙ったものなのだろう。12チリンドリとの親和性も感じられ、個性的で嫌いではない。クーペの他に、コンバーチブルのスパイダーもある。

物理スイッチが復活したステアリング

インテリアは、SF90から巧みにアップデートされている。2シーターで広さは変わらず、運転姿勢は理想的なままだ。

ステアリングホイールには、ユーザーの意見を取り入れ、実際に押せる物理スイッチが復活。運転席と助手席は、ダッシュボードから伸びるバーで仕切られ、シフトセレクターがドライバー側へ寄せられた。目線移動が小さくなり、操作はしやすい。

フェラーリ 849テスタロッサ(欧州仕様)
フェラーリ 849テスタロッサ(欧州仕様)

指先には、コラムマウントのシフトパドル。内装の素材は、例によって満遍なく高品質。荷室はフロントのボンネット下にあるが、形状は浅く手狭なことは否めない。

気になる走りの印象とスペックは、フェラーリ 849テスタロッサ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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