UK編集部が現地取材 次期 ジャガーGT(1) 航続692kmで1000馬力以上 乗り心地に妥協なし

公開 : 2026.02.05 18:05

3モーター総合の最高出力は1000馬力以上

サスペンションは、前がダブルウイッシュボーンで、後ろがマルチリンク。前後とも、2チャンバーのエアスプリングと、ビルシュタイン社製のDTスカイ・アダプティブダンパーが支える。アンチロールバーは細い。

パワートレインは、前に355psの永久磁石ユニットが1基。トルクベクタリング機能は、摩擦ブレーキを用いたシステムとのこと。後ろには2基積まれ、合計で963psを発揮。毎秒1000回の緻密さで制御され、トルクベクタリングにも対応する。

次期 ジャガー GT(タイプ00/プロトタイプ)
次期 ジャガー GT(タイプ00/プロトタイプ)

システム総合での最高出力は、1000馬力以上といわれる。最大トルクは132.3kg-mだ。ドライブモードは3種類あり、ウェットやスノー・モードでは、リアのトルク割合は50-75%で変化。コンフォートでは54-80%、ダイナミックなら65-98%で可変する。

無駄が殆どないシャシー 乗り心地に妥協なし

駆動用バッテリーは約120kWhで、航続距離は692km。フロア部分に敷かれるのではなく、キャビンの前後へ分割して積まれるのが特徴。その結果、運転姿勢はFタイプとミリ単位しか違わない。下回りを観察する限り、無駄なスペースは殆どない。

フロントのサスペンションからピラーまでは、アルミ鋳造の巨大な部品が構成する。正面衝突時は、衝撃がサイドシルへ分散される構造だ。バッテリーパックは、衝突時のエネルギーの7割を吸収するという。シャシーのねじり剛性は5万Nm/度と、極めて高い。

次期 ジャガー GT(タイプ00/プロトタイプ)
次期 ジャガー GT(タイプ00/プロトタイプ)

ホイールは標準で23インチ。タイヤはピレリで、前が255/35、後ろが295/30というサイズの専用開発品になる。路面が荒れた環境で暮らす人向けに、21インチも無償で選べるが、乗り心地に妥協はないと技術者は自信を見せる。

気になる走りの印象とスペックは、次期 ジャガーGT(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

次期 ジャガーGTの前後関係

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