1日かけても回りきれない! 北米の大地で見つけたクラシックカー 40選(中編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.01.04 11:25

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、ウィスコンシン州で見つけた膨大な数のクラシックカーの中から「掘り出し物」をピックアップして紹介します。

ジャガーXJ6シリーズ1

ジャガーは複雑だった上級モデル群を単一モデルに集約し、1968年にXJ6シリーズ1を発売した。欧州市場では2.8Lと4.2Lのエンジンが用意されたが、米国市場には後者のみが導入された。

XJ6は、0-97km/h加速10秒未満、最高速度200km/hを誇った。この個体は、6年間で生産された4.2Lのショートホイールベース車5万9077台のうちの1台で、錆びてはいるが走行可能だ。

ジャガーXJ6シリーズ1
ジャガーXJ6シリーズ1

フォード・ギャラクシー500(1964年)

この1964年式フォード・ギャラクシー500のトランクは、リッドを開けずに荷物を出し入れできるだろう。それほど車体下部の腐食は深刻だ。とはいえ、この荒れた状態にもかかわらず、まだ有用な部品が多く残っている。

1964年にフォードが生産した160万台のうち、ギャラクシー500は60万台を占めた。

フォード・ギャラクシー500(1964年)
フォード・ギャラクシー500(1964年)

マーキュリー(1951年)

酷使されてきたにもかかわらず、この1951年式マーキュリー4ドア・セダンは、驚くほど立派なボディパネルを誇っている。実際、他にも錆のない良質なボディパーツが数多く残っている。

1949年に登場した3代目で、マーキュリーが戦後デザインに初めて挑戦したモデルだ。数十年にわたり、カスタム愛好家の間で根強い人気を保ってきた。

マーキュリー(1951年)
マーキュリー(1951年)

シボレー・コルヴェア・バン

シボレー・コルヴェア95パネルバンは、乗用車仕様と同じリアマウントの水平対向6気筒エンジンを搭載。フォルクスワーゲン・トランスポーターの成功に乗じ、1961年に発売された。しかし、巧妙な設計、十分な積載量、優れた荷室容量を誇ったが、販売目標を達成することはなかった。

この初期型の個体には、手作り感あふれるルーフバーが装着されている。

シボレー・コルヴェア・バン
シボレー・コルヴェア・バン

MGミジェット1500

かつてオレンジ色だったこのMGミジェット1500は、ある時点で信じられないほどひどい再塗装を施されてしまった。作業を行った人はボンネットを開けることすら面倒がったようで、サイドマーカーランプやゴム製フロントバンパーも取り外さなかった。

厳しい排出ガス規制のため、MGの親会社ブリティッシュ・レイランドは1493ccエンジンからわずか56psしか引き出せず、0-97km/h加速に14秒以上を要した。

MGミジェット1500
MGミジェット1500

ポンティアック・グランプリ(1977年)

1977年のグランプリは28万8430台という驚異的な販売台数を達成した。これは1962年からポンティアックのラインナップにあった同モデルの新記録だった。おそらく購入者は、翌年グランプリがダウンサイズされ、V8エンジンも初めて標準装備でなくなるという情報を耳にしていたのだろう。

ポンティアック・グランプリ(1977年)
ポンティアック・グランプリ(1977年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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