ブリヂストンの新ブランド『フィネッサ』 走って心地よく、静かで、ウエットでも安心感【タイヤの達人が公道テスト】

公開 : 2026.02.11 11:45

2ランク格上と感じるくらいの差

試乗車は、トヨタプリウスに195/60R17サイズの組み合わせ。比較用に、同サイズのニューノを装着した車両も用意されていた。

わかりやすく比較の話からすると、静かさの点で圧倒的な差があり、タイヤがスルスルと転がり、適度に張りのある走りの質感など、すべての点でフィネッサが2ランク格上と感じるくらいの差があった。特に静粛性は、レグノのような静かさではないが、音圧が低く、また高周波系のノイズがよく抑えられているので、「室内の雑音が少ない」と感じるレベルにある。

テストを行ったタイヤの達人、斎藤聡。「雑音の少ないクルマ」と評している。
テストを行ったタイヤの達人、斎藤聡。「雑音の少ないクルマ」と評している。    神村聖

また、ステアリングを切りながら交差点を曲がった時や、Uターンをした時などに聞こえるジャーというノイズ(ジャー音)も極めて少ない。これはトレッドデザインの横溝の少なさや、3D-M字サイプによるブロックの変形の少なさが効いているのだろうと思われる。

また、転がり抵抗も少なく、装着していた195/60R17サイズは、プリウスの純正タイヤと比べてもほとんど遜色がないくらい転がり抵抗が少ない印象だ。タイヤグレーディングによる転がり抵抗はAAとなり、比較したニューノも転がり抵抗Aで、決して悪くないのだが、タイヤの変形感を含め、滑らかにタイヤが転がっていく感触は明確な差があった。

ウエットグリップを試すステージが用意されていなかったのが残念だが、テストデータからすると期待が持てそう。

走って心地よく、静かで、しかもウエットで安心感があるスタンダード+αのタイヤの登場は、多くのユーザーにとって嬉しいニュースだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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