フェラーリ初EVは『ルーチェ』と命名! インテリアは元iPhoneデザイナー監修、ナルディ風ステアリングホイール採用
公開 : 2026.02.10 17:25
伝統と未来感を融合したタイムレスな体験
アイブ氏は、ルーチェの主眼は「ドライビング」にあり、「他のすべての要素はドライビング・エクスペリエンスを強化するためのもの」だと語った。
体験の創出を目指した例として、「キーセレモニー」と呼ばれる始動シーケンスがある。クルマに乗り込み、アルミとガラスでできた分厚いキーをホルダーに差し込む。カチッと収まると、キーの黄色が黒に変わり、その黄色の光がドライブセレクターに移る。これは「キーからクルマへ力を移す」という演出であり、アイブ氏によれば、この仕組みの完成に1年近くを要したという。

3本スポークの細いステアリングホイールなど、キャビン全体にフェラーリの伝統的要素が散りばめられているが、アイブ氏は「ノスタルジーを狙ったわけではなく」、「未来に向けた重厚感と存在感」を創造したかったと述べている。
フェラーリのジョン・エルカン会長は、「タイムレス」なデザインであると表現した。
ステアリングホイールは1950年代のナルディに着想
ステアリングホイール
この3本スポークのステアリングホイールは、20世紀のフェラーリの名車に採用されたナルディのデザインを再解釈したものだ。実際、アイブ氏が個人所有する1950年代の250エウロパから着想を得たと言われている。
物理ボタンが多数配置され、電動モード(出力50~100%で調整可能)とパワートレイン設定(走行特性と出力制御を調整)用のマネッティーノが備わり、さらにトルク制御用のパドルも装備されている。

また、現代のフェラーリで多く見られるアルカンターラではなく、スムースレザーが使用される。
センタータッチスクリーン
キャビンの中心に据えられているのは、iPadにも似た10インチのタッチスクリーンだ。前面のグラブバーで移動させることができ、画面操作時のパームレストにもなる。下部には、空調とメディアを操作する物理スイッチが配置されている。
アイブ氏によると、操作感がそれぞれ異なるため、運転中に視線を道路から外すことなく操作できるという。フェラーリは、これにより「ドライバーと車両の間に強い結びつきを生み出す」としている。
上部には物理的な文字盤とデジタル表示を備えた時計が配置され、コンパスやラップタイマーへの切り替えも可能だ。針はそれぞれ3つのギアで駆動される。フェラーリによれば、この時計がインテリアで最も開発に時間を要した部品だという。




















