成功を導いたベビー・フェラーリたち(1) 金字塔的ミドシップ『ディーノ246 GTS』 V6開発の中心にアルフレード

公開 : 2026.03.28 17:45

既存の上級グランドツアラーを凌駕する仕上り

その間に、オールアルミ製のV6ディーノ・ユニットも進化。排気量は1987ccで、吸排気系の改良とトリプル・ウェーバーキャブレターによって、180psの最高出力が引き出された。最新の点火システムを獲得し、扱いやすさも大幅に高められた。

アルミ製のボディを生産したのは、モデナのカロッツエリア、スカリエッティ社。極めて軽く低いミドシップ・フェラーリは、従来のファンにも大きな衝撃を与えた。

ディーノ246 GTS(1969~1974年/英国仕様)
ディーノ246 GTS(1969~1974年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーンで、ダンパーはコニ社製。アンチロールバーも備わった。ブレーキはディスクで、ラック&ピニオンのステアリングはフェラーリ初採用。既存の上級グランドツアラーを、凌駕する能力を秘めていた。

最高速度は高くなく、エナメルのエンブレムにはDinoと記されていた。それでも、ブランドの未来を切り開く存在になった。1969年に、排気量が2418ccへ拡大された246 GTが登場するまで、206 GTは152台しかラインオフしていないが。

この続きは、成功を導いたベビー(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アーロン・マッケイ

    Aaron McKay

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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