旧車は一筋縄でいかない? トラブルとその対応記(1)【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #11】

公開 : 2026.03.27 12:05

イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルが、1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』をレポートする不定期連載。第11回は、『これまでに起きたトラブルとその対応記(その1)』をお送りします。

国産旧車でももちろんトラブルは起きる

こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載第11回は、『これまでに起きたトラブルとその対応記(その1)』をお送りします。

サニーが手元にやってきたのは2023年ですので、その時点で車齢は38年。少なくとも3オーナー以上を渡っているはずですが、記録簿などは残っておらず、何をどこまでメンテしてきたのか不明でした。

鎮座するエンジンはE15S型で、燃料供給は電子制御キャブレターが担います。
鎮座するエンジンはE15S型で、燃料供給は電子制御キャブレターが担います。    遠藤イヅル

とはいえ、この連載でも以前書いたとおり、購入時に機関部やエアコン、ブレーキなどに手が入っていた様子があり、さほど苦労しないで乗れるのかもしれないなあ、という淡い期待を抱いていました。

ところが旧車はそんなに甘くありません。所有してから現在に至るまでに大小様々なトラブルが発生しましたので、今回から3回に分け、それらを列挙したいと思います。

なお僕はこれまでフランス車を中心に、イタリア車、スウェーデン車など中古車を25台ほど乗り継いだ結果、大なり小なりひどい目にあっているので(涙)、クルマは故障するものだと思っています。とはいえ、壊れて欲しくないのは言うまでもありません。

『ないものは作る』で維持されるマイナー旧車

入手後最初に工場入りしたのは2023年7月。その手前の6月頃から、アクセルを吹かすと、エンジンから『バシャバシャ』という音がするようになったのです。

そこで主治医の『オートサービス&パフォーマンス・エンドウ』に音の原因究明と修理を依頼。そしてひと通り確認した結果、異音の原因はEGR(排気再循環装置)バルブからの排気漏れと判明しました。

入手難となっていたセンターマフラーは、スズキ・ワゴンR(MH21S)用を流用しています。見事な仕上がり!
入手難となっていたセンターマフラーは、スズキワゴンR(MH21S)用を流用しています。見事な仕上がり!    オートサービス&パフォーマンス・エンドウ

なお、他にも冷却水が漏れる、ワイパーがちゃんと拭かない、エアコンオンでベルトが盛大に鳴る、など気になる箇所も多かったので、この機会に修理をお願いしました。それぞれホース、ピポットおよびリンク、ベルトとテンショナー交換によって解決しています。

それ以外にもグラグラだったエンジンマウント、キャブレターのホース類交換、エキゾーストパイプ修繕が必要なことも判明。こちらも修理を行ってもらいました。

エキゾーストパイプの修理では、リアマフラーは新品が出てきたものの、入手難のセンターマフラーはスズキ・ワゴンR(MH21S)用を流用したとのこと。ステーの製作にも苦労したと聞いています。

『ないものは作る』、『工夫する』、『流用する』ことでなんとか維持が可能なマイナー旧車。苦心して対応してくれる主治医には、ただただ感謝しかありません。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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