ホンダらしさ溢れる! 新型『CR-V』は究極のオールラウンダー 世界で一番売れているがゆえに失敗できないフルモデルチェンジ

公開 : 2026.04.02 12:35

ひとつ間違えると無難かつ没個性に

オールラウンダーという方向性は、ひとつ間違えると無難かつ没個性な結果となりかねない。事実、新型CR-Vに強烈な個性があるかと言えばそれは違うし、求められてもいないと思う。

また、日本仕様は2列シートだが、東南アジアなどでは同じボディで3列シートもあり、FFだけではなくAWDも必要。しかもこれまでのCR-V市場は逃せない。つまり、求められるファクターが多すぎて、売れている今のキャラを正常進化させるしか選択肢がなかったわけだ。それはもちろん悪いことではなく、落としどころとしては納得のいく仕上がりである。

タイで生産されるCR-Vは、日本での月間販売計画はわずか400台となる。
タイで生産されるCR-Vは、日本での月間販売計画はわずか400台となる。    平井大介

タイで生産されるCR-Vは、実は日本での月間販売計画はわずか400台で、これは例えば日本で一番売れているホンダ車であるフリードが、2月に8420台を販売しているから、いかにも少ないものとなっている。価格は512万2700円~577万9400円と、見た目の価格も決して安いと言えるものではない。

しかし、低速にロックアップを加えたり、ダンパーにサブバルブを仕込んだり、ここではとても書き切れない細々とした改良エンジニアリングの数々は、走りの楽しさを常に求めるホンダらしさに溢れていた。だから、日本でどのようなユーザーに向いているかと言えば、やはりホンダ車好きなのだと思う。

日本ではニッチなオールラウンダー。それが6代目ホンダCR-Vの姿なのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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