V8搭載の小型軽量スポーツカー ロータス『エスプリ』が新解釈で蘇る! 走りを洗練させたレストモッド、約9000万円から

公開 : 2026.04.02 11:45

英国企業アンコール社が開発した、ロータス・エスプリS1のレストモッドモデル。400psの3.5L V8エンジンを搭載し、シャシーや内外装を洗練させ、1970年代のオリジナルを「ほぼあらゆる面で」上回っています。

1970年代の名車を現代的に洗練

英国を拠点とする新興企業アンコール(Encor)が手掛けたロータス・エスプリレストモッド『シリーズ1』は、最高出力400psの3.5L V8エンジンを搭載する。今回、その走行映像が初めて公開された。

このレストモッドモデルは、1970年代のエスプリS1へのオマージュとして開発されたものだ。新しいカーボンファイバー製ボディや最新技術を採用し、従来の2.0L直列4気筒ガソリンエンジンは、エスプリS4のツインターボ・フラットプレーンV8エンジンに置き換えられている。

アンコール・シリーズ1
アンコール・シリーズ1    アンコール

ロータスの従業員で構成されたアンコール社は、シリーズ1をわずか50台のみを生産する予定だ。価格は約43万ポンド(約9000万円)からとなる。

チーフエンジニアのウィル・アイブス氏は、1970年代に人気を博したエスプリS1のアナログな運転体験を「洗練」させ、現代技術と組み合わせて使い勝手の良いクルマにするのが目標だと語った。

アイブス氏は「オリジナルを尊重しつつも、それに縛られることは避けたかった」とし、「このクルマを愛している一方で、改良の余地は大いにあった」と認めている。

エスプリS4の3.5L V8エンジンを搭載

アンコール社のシリーズ1は、ロータス・エスプリS1を再解釈したものだが、実際に車両のベースとなっているのは1994年の最終モデルであるS4だ。その理由は、より近代的で強固な構造のシャシーを採用しているためだ。

それでも、ロータス・エミーラのエクステリアデザインに携わったチーフデザイナー、ダン・デュラント氏は、可能な限りオリジナルの精神を忠実に守る「責任」があると述べた。

アンコール・シリーズ1
アンコール・シリーズ1    アンコール

アンコール社とロータスの間に協業関係はないが、共同創業者兼商業責任者のサイモン・レーン氏は「ロータスがこのシリーズ1を、自社製品を補完するものとして捉えてくれることを願います」と述べた。

エスプリS1との最大の違いはパワートレインだ。アンコール社によれば、オリジナルの907型2.0L直列4気筒ガソリンエンジンは、現代に求められる特性やエモーションに欠けているという。そこで、エスプリS4に搭載された918型3.5Lツインターボ・フラットプレーンV8エンジンを採用し、「本来あるべき」パワーを目指した。

ピストン、ターボチャージャー、インジェクターは新設計で、最高出力は50ps向上して400ps/6200rpm、最大トルクは8kg-m向上して48.4kg-m/5000rpmとなった。車両重量はわずか1200kgであり、1トンあたり333psのパワーウェイトレシオを実現している。

エンジンには最新の電子スロットルボディコントロールとECUを組み合わせている。アイブス氏によると、「さらに正確な制御と、ドライバビリティの大幅な向上」を実現したという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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