完熟のホットハッチ! フォルクスワーゲン・ゴルフ『GTI』と『R』の話(前編)【日本版編集長コラム #78】

公開 : 2026.04.19 12:05

そんな細かいことは全て忘れてしまう

しかし少しでもペースを上げれば、そんな細かいことは全て忘れてしまうほど、ゴルフGTIの走りは素晴らしいものだ。

パワーユニットは2L直列4気筒ターボで、最高出力265ps/最大トルク37.7kg-mというスペック。トランスミッションは7速デュアルクラッチを組み合わせ、もちろんフロント駆動となる。車重1430kgは軽量とは言わないまでも、重い傾向にある電動化モデルに慣れていると軽く感じる数値だ。

ゴルフGTIは、ハッチバックのみの設定となる。
ゴルフGTIは、ハッチバックのみの設定となる。    平井大介

足まわりはGTIらしく街中では硬い印象ながら、その硬さが不快でないことに感心した。恐らくはボディ剛性が高く、足がしっかりと動いているのだろう。「いいアシだなぁ」と、走れば走るほどGTIというクルマを好きになっていく。

スペックから想像できるように圧倒的な速さがあるわけではないが、全域で力強く走る印象だ。ペースを上げても怖さはなく、常に安心感がある。ステアリング径が比較的大きくクイックさを与えないあたりも、安心、安全のフォルクスワーゲンらしさを感じる部分だ。

そんなゴルフGTIの価格は557万9000円となるが、その完成度の高さから、十分にそれだけの価値があるように感じた。そして700万円オーバーと、かなりの価格差があるゴルフRは? ……長くなりそうなので、次回に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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