EVという意識ではなく、狙うは相棒感のあるキャラクター 『ホンダN-ONE e:』内外装デザイナーに聞く

公開 : 2026.04.27 12:05

すっきりとした視界を意識したインテリア

インテリアについては、担当の森下秀一さんに聞いた。

「大事にしたのはすっきりとした視界です。そこで、ボンネットからインパネの上部にかけて面のよう見せることで表現しています」

N-ONE e:のインテリアデザインを担当した森下秀一さん。
N-ONE e:のインテリアデザインを担当した森下秀一さん。    内田俊一

軽自動車なので、空間が限られてしまう。通常は横基調で、インパネはドアの端まで一直線につなげ、そこに角を持たせてドアに繋がるようにしがち。そうすることで実寸が確保できるからだ。

しかしN-ONE e:は、その角を丸くしてインパネからドアパネルへの連続性を持たせるようにした。

「丸めるのは寸法を取る手法で敬遠されがちなんですが、あえてそこをつないだ方が視覚的には広く見えるんです。軽自動車はどうしても分厚くてやぼったい印象が出がちですが、ラウンドした四隅を感じさせない空間に薄いインパネを配することで、軽快さなどにもつなげています」

使い方を意識せず気軽に置ける

同時に使い勝手にもこだわりが見える。インパネは、使い方を意識せず気軽に置けるワイドなトレイを設置し、体の左右にはロングコンソールとロングポケットを用意。トートバッグや長財布なども置けるようになっている。

また、ユーティリティのあるところにはコントラストを付けることで、何を入れているかが瞬時にわかるように配慮。操作系に関してはスイッチ類を左手の届く範囲に集中的に配置することで、気軽に運転ができるようなレイアウトしいる。

N-ONE e:のすっきりとした内外装は、外連味なく見事にまとめられている。エクステリアはドアのみN-ONEと共通ながら見事に違和感なく仕上げられているし、インテリアはMM思想を見事に取り入れた。

軽自動車だからとあきらめを感じさせない内外装デザインは、秀逸といえるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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