835ps&1000NmのV12ツインターボでライバルを叩きのめせ! アストン マーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテ【スーパーカー超王が斬る】

公開 : 2026.02.19 11:45

835ps&1000NmのV12ツインターボという強烈なスペックを誇るアストン マーティン・ヴァンキッシュ。そのオープンモデル『ヴォランテ』に、スーパーカー超王こと山崎元裕が試乗します。その実力に注目です。

聖地ニューポート・パグネルの鮮烈な記憶

アストン マーティンヴァンキッシュ』は、個人的にとても大きな思い入れがあるモデルだ。

それは初代ヴァンキッシュとなる『V12ヴァンキッシュ』が誕生した2001年のこと。テストドライブのチャンスを得た筆者が訪ねたのは、当時アストン マーティンが本社施設や、それに併設してファクトリーを擁していた、イングランドのバッキンガムシャー州にあるニューポート・パグネルだった。

今回ドライブするのは昨年にデビューした、『アストン マーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテ』。
今回ドライブするのは昨年にデビューした、『アストン マーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテ』。    平井大介

1954年以来、アストン マーティンが数々の作を生み出してきたニューポート・パグネルという聖地に立ち、これから彼らが誇る最新のモデルをドライブするのだと改めて考えた時、胸の中に湧き上がってきた感動は今でも鮮烈な記憶として心の中に残っている。

ちなみにこのV12ヴァンキッシュ、そしてその強化型として2004年に登場したV12ヴァンキッシュSは、ニューポート・パグネルのファクトリーで生産された最後のモデルとなった(正確には2019年にザガートとの協業60周年を記念した、19台の『DB4GTサガート・コンティニュエーション』が生産されている)。

アストン マーティンはその後、ウィリックシャー州のゲイドンに本拠を移したため、筆者がニューポート・パグネルを訪ねたのはこの時が最初で最後となってしまったのだ。

ヴォランテの名を掲げて60周年

そんなヴァンキッシュの現行型は、同じ車名を継承しているという意味で数えるのならばサードジェネレーションということになる。

2007年から2012年までは、V12ヴァンキッシュの後継車として『DBS V12』を生産。それから2012年から2018年までセカンドジェネレーションのヴァンキッシュ、そして再び2018年から2022年まで『DBSスーパーレッジェーラ』、2022年から2024年の間は『DBS』がフラッグシップの役割を担った後に、2024年に現行型のヴァンキッシュが誕生した。

ヴァンキッシュ・ヴォランテは、ソフトトップを持つオープンモデルとなる。
ヴァンキッシュ・ヴォランテは、ソフトトップを持つオープンモデルとなる。    平井大介

今回ドライブするのはそのオープンモデルとして昨年にデビューした、『ヴァンキッシュ・ヴォランテ』。ちなみに昨年はアストン マーティンが、自らのオープンモデルにヴォランテの名を掲げて60周年にあたる年でもあった。

「ヴァンキッシュとは、相手を倒すという意味を持つ言葉だけれど、ビートよりも相当に強い表現だね。もう立ち上がれないほどに叩きのめすといったくらいのね」

かつてニューポート・パグネルで、試乗車をデリバリーしてくれたスタッフが教えてくれたヴァンキッシュの意味は、当時からボディフォルムにもダイレクトに表れていた。それを象徴するかのようなダイナミックなリアフェンダーの造形は、最新のヴァンキッシュ・ヴォランテにも確かに受け継がれている。

また、大きく口を開けたフロントグリルやオープントップとなったことでノッチバック的なスタイルとなったことで、ウエストラインから上の重量感が軽くなったためなのだろう。個人的には、クーペとよりスポーティなアピアランスを感じたのが第一印象だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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