【レーシングドライバー塚本ナナミのスーパー耐久参戦記】第2回:まさかの雨と、夜の富士スピードウェイ!

公開 : 2026.05.26 11:45

夜の富士を走る。24時間レースへ

今回のテスト最大の特徴は、夜のサーキットを走る『ナイトセッション』でした。

「夜のサーキットって、どのくらい見えるの?」とよく聞かれますが、答えは「想像よりずっと暗い」です。たよりになるのは自分のヘッドライトの光だけで、富士スピードウェイ名物の約1.5kmのホームストレートも、その先は闇に吸い込まれていくようでした。昼間に走り慣れたコーナーも、夜は表情が一変。コースの記憶を頼りに、五感を研ぎ澄ませて走ります。

夜のサーキットって幻想的。とはいえ、マシンのイラスト、ほぼ見えてないですよね……。
夜のサーキットって幻想的。とはいえ、マシンのイラスト、ほぼ見えてないですよね……。

私たちが走るST-5クラスは、もっとも速度の低いクラス。そのため、車両の後ろに緑色のLED(識別灯)を点けて走ります。フェラーリメルセデスAMGなど、はるかに速い上位クラスのGT3マシンに、「速度差のあるクルマがいますよ」といち早く気づいてもらうための、いわば命綱です。バックミラーに迫る光を確かめながらの走りには、夜ならではの緊張感がありました。

24時間レースでは、各チームに新しいドライバーが加わります。822号車は、Aドライバーの私・塚本ナナミ、Bドライバーの川福健太選手に加え、惠木勇哉選手、前田貴行選手、奈良敬志選手、巳ノ瀬健太選手が、24時間のゴールへバトンをつなぎます。

夜のサーキットを走るレーシングカーは、見ているだけでも幻想的。本番はキャンプでのんびり過ごしながら、花火まで楽しめます。6月5~7日、ぜひ富士スピードウェイへ。私たちは『We are ONE TEAM!』の合言葉で挑みます。応援、よろしくお願いします!

記事に関わった人々

  • 執筆

    塚本ナナミ

    Nanami Tsukamoto

    ブラジル・サンパウロ生まれ、山梨育ち。やまなし大使を務めるレーシングドライバー。GAZOO 86/BRZレースで経験を積み、2015年にはポルシェカレラカップジャパンで年間チームチャンピオンを獲得した。海外ではニュルブルクリンクVLN耐久レースに加え、アメリカ、タイ、インドネシアでのドリフト競技にも参戦。競技の最前線で培った知見をもとに、自動車メーカーと連携した女性向けの脱ペーパードライバー講習や企業向けドライビング講習を行うほか、ゲームやアニメを活用し、運転する楽しさと交通安全の大切さを伝える活動にも取り組んでいる。

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