EVを牽引してきた『日産サクラ』国内販売10万台超を達成 BYDラッコ発売、年内にスズキ新車登場など、群雄割拠の時代へ【自動車ニュースを読む】

公開 : 2026.07.28 11:45

群雄割拠の時代に突入した国内BEV市場

今年は日本のBEV市場が転換期にあり、4月に業界を牽引してきたサクラがマイナーチェンジを施し、5月にはホンダから軽自動車規格ではないが、かつてのシティターボIIを彷彿とさせるスーパーワンが登場した。

さらに本稿執筆時点では発表前だがBYDからはラッコが登場し、スズキも年度内に軽BEVを登場させることを発表。従来のガソリン車がBEVに置き換わる考え方とは異なり、ユーザーニーズに沿った魅力的なモデルの登場が予想される。

日本のBEVもいよいよ、クルマ本来の魅力としてユーザーに受け入れられるモデルが登場する時代が到来か。
日本のBEVもいよいよ、クルマ本来の魅力としてユーザーに受け入れられるモデルが登場する時代が到来か。    日産自動車

サクラやスーパーワンが人気を得ている理由としてユーザーに『欲しい』、『乗りたい』と思わせる点が大きく、旧来のカーボンニュートラルなどの社会的側面ではなく、クルマとして魅力的な側面が強いと考えられる。

つまり、それらは社会通念上の慈善行為でもなければ経済合理性を伴うものでもなく、言わばスポーツカーの尖った魅力に通ずるものがあり、クルマ本来の価値としてBEVが受け入れられ始めた証明とも言えるのではないか。

米国のテスラや中国のBYDがそうであるように、日本のBEVもいよいよ、クルマ本来の魅力としてユーザーに受け入れられるモデルが登場する時代が到来したとは言い過ぎだろうか。

いずれにせよ、補助金ありきの現状であることを忘れてはならないが、魅力あるBEVが市場に投入され、日本の自動車市場が活性化することは好ましいことだ。既にホンダはN-BOXにEV追加を明言し、新たなブランドとなるエムタの参入など今後も話題は続く。各メーカーが今後、どういったBEVを投入してくるか楽しみだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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