マセラティ・グレカーレ・モデナV6(1) エンジン版ポルシェ・マカン販売終了で好機到来? 「スイートスポット」に投入する新グレード

公開 : 2026.08.04 18:05

全体的には上質素材で優雅なインテリアだが

インテリアは、全体的には上質な素材が積極的に用いられ、造形も落ち着きがあり優雅。ステッチが丁寧に入り、本物の金属製部品が各部を引き締める。センターコンソールなど、要所に小物入れやカップホルダーが備わり、日常性も高い。

ところが頻繁に触れる部品の一部は、ステランティス・グループの安価なモデルと共有している。ドアハンドルやタッチモニター・パネルは、フィアット500と同じ。ペダルとステアリングコラムのレバーは、アルファ・ロメオ由来だ。

マセラティ・グレカーレ・モデナV6(欧州仕様)
マセラティグレカーレ・モデナV6(欧州仕様)

PRNDと並んだシフトセレクター・ボタンは、フィアット600の車内でも見つけられるもの。ベントレーアウディの部品を利用する時代にあり、安っぽく見えるわけではないものの、手を加えて印象に違いを持たせても良かっただろう。

2026年仕様では、ダッシュボード上のデジタル時計が新デザインに改められた。トロフェオには、ウッドパネルとは異なる、肌触りの良いマット仕上げの化粧トリムも設定。試乗車には、高音質なソナス・ファベール社製サウンドシステムが備わった。

ひと回り大きいボディを活かした車内の余裕

2020年代後半の上級モデルとして、メーターはモニター式。フレームレートが高く描画は鮮明で、表示情報も多少選べる。個性を感じるグラフィックなら、一層望ましい。

中央のタッチモニターは、ステランティス・グループで共有するユーコネクト。アンドロイド・ベースのシステムで、論理的にメニュー構成され、滑らかな動作で操作しやすい。アップル・カープレイとアンドロイド・オートには、無線で対応する。

マセラティ・グレカーレ・モデナV6(欧州仕様)
マセラティ・グレカーレ・モデナV6(欧州仕様)

その下部には、エアコンやエアサスペンションを操作できる、サブモニター。ライトやパーキングセンサーの変更も、この画面へ触れて行う。

同クラスではひと回り大きいボディを活かし、車内空間には余裕がある。180cmを超える大人が、快適に過ごせる空間が後席にも設けられている。荷室容量は570Lで、こちらも広い。マイルド・ハイブリッドの場合、駆動用バッテリーが載り35L狭まるが。

肝心な走りの印象とスペックは、マセラティ・グレカーレ・モデナV6(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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