上級ファッション・ブランド風の世界観 DS No8 FWD パラス(1) ロングレンジならクラス最高水準の持久力
公開 : 2026.08.27 18:05
DSブランドの新規計画を牽引する、EVのNo8。内装は上級ファッション・ブランド風の世界観ですが、ロングレンジならクラス最高水準の持久力でも、運転体験に際立つ特徴は欲しいところです。UK編集部が評価します。
もくじ
ー11兆円近い事業計画を掲げるステランティス
ーロングレンジならクラス最高水準の持久力
ー上級ファッション・ブランドのような世界観
ーエアコンの操作も16.0インチ・タッチモニターで
ー高身長の大人はゆとりを感じにくい後席
11兆円近い事業計画を掲げるステランティス
総額500億ポンド(約10兆7500億円)もの投資による事業計画、「ファストレーン」を2026年5月に発表した、ステランティス・グループ。グループ内のブランドに、3段階の優先順位を設けるようだ。
現在の区分けによると、フィアットとジープ、プジョー、ラムは、世界展開を進める最重要なグローバル・ブランド。アルファ・ロメオとクライスラー、シトロエン、ダッジ、オペルは、地域を絞ったリージョナル・ブランドとなっている。

そして、残りはそれ以外の傘下ブランド。DSオートモビルズは、少々不名誉なランク付けとなった。具体的な展開は不明だが、今後、海外戦略は縮小されるのだろうか。
一方で、欧州のプレミアムブランド、メルセデス・ベンツやBMWなどへ伍するための新規計画を、DSは2025年9月に発表してもいる。その中心的存在となるのが、新しい上級・電動クロスオーバーのNo8だ。背負うものは大きい。
ロングレンジならクラス最高水準の持久力
スタイリングは近未来的で、意図的にオリジナルのシトロエンDSと距離を置いたもの。試乗車はネラ・ブラックという名の暗い塗装で、本来の造形的な魅力が伝わりにくく映ったのが惜しい。かなり特徴的な見た目なことは、明らかだが。
フロントのデイライトは、三角形を基調としたデザインがエレガント。両サイドで灯り、ワイドに見せる効果もある。ボンネットのエンブレムは、トリムグレードを示したもの。DSのロゴと、勘違いする人はいるかもしれない。

前輪駆動のシングルモーターか、四輪駆動のツインモーターが用意され、試乗車はベースグレードの前者。NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)セルの駆動用バッテリーは73.7kWhで、最高出力はオーバーブースト時で260psとなる。航続距離は548kmだ。
ロングレンジ版は97.2kWhへバッテリーが増量し、最高出力は280psへ上昇し、航続は750km。ツインモーターのロングレンジ版では375psへ増強され、687kmがうたわれる。こちらなら、クラス最高水準の持久力を秘めている。
上級ファッション・ブランドのような世界観
DSは近年のインテリアで、フランスの上級ファッション・ブランドのような世界観を展開し、独自性を高めてきた。それはNo8でも表現されている。多くの人が、ドアを開いた瞬間に驚くのではないだろうか。
大胆な造形に上質なレザー、精巧なローレット加工が施された金属製部品など、巧みに高級感が演出されている。試乗車はベースグレードで、全体と調和しない樹脂製部品が部分的に用いられ、BMWやレクサスなどを凌ぐ訴求力ではなかったとしても。

他ブランドと異なる印象を生む要素の1つが、X状のスポークで上下がフラットなリムを支える、ステアリングホイール。基本の握る位置、3時と9時の付近にスポークがかからず、運転するほどこのデザインの良さが理解できる。
基本的に扱いやすく、カーブで握り返す際は、変形したリム部分が手のひらへ馴染み滑りにくい。どの程度回したのか、見た目でも理解しやすい。理に適った形状だろう。













































































































































































































