レンジローバー・エレクトリック正式発表(2) V8を凌駕する期待の電動モデル 渡河水深900mm、過酷な環境で真価を発揮
公開 : 2026.09.04 07:25
水深900mmまで対応、賢いサスペンション
徒歩でも容易には登れないような急斜面を這うように登る場面では、この「エレクトリック」の真価が遺憾なく発揮された。内燃機関モデルの場合、エンジンの反応時間を考慮する必要があり、さらにトルクコンバーターや駆動系全体での遊びの解消も必要となる。一方、EVの反応ははるかに速く、出力の調整も非常に容易だ。
気になる点があるとすれば、リアディファレンシャルが常にオープン状態であるという点だ。そのため、グリップのある車輪に動力を伝える前に、空転している車輪にブレーキをかける必要がある。この処理もかなり迅速に行われるが、古典的な機械式ディファレンシャルロックほど確実ではない。

公式の最大渡河深度は900mmだが、レンジローバーは水の中を走行しているかどうか、また水深がどれくらいかを車両自体で把握している。センサーがサスペンションにかかる荷重を測定し、車体の浮力を把握しているのだ。
サスペンションは状況に合わせて伸長し、車体を可能な限り水面から持ち上げてタイヤにかかる荷重を増やし、トラクションを向上させる。極端な状況では、サスペンションのストロークがさらに60mm増加するため、公式には推奨されていないものの、実際の渡河水深は960mmとなる。その水深を超えるとどうなるかは、あまり考えたくないが。





























