フォルクスワーゲン・グループ、史上最大の改革 2035年までに車種半減 最大4工場の閉鎖も視野に 「将来計画2030」承認
公開 : 2026.09.07 07:05
追加で約5万人の人員削減へ
技術開発にもメスが入り、複数のブランドで使用されるシステムの開発について、主力ブランドにより大きな責任が委ねられることになる。この「ワン・フォー・オール」のアプローチにより、技術開発の重複を減らし、開発期間の短縮を目指す。同時に、AIの活用を拡大し、技術開発業務の規模を縮小する。
グループのソフトウェア子会社であるカリアドも再編の対象となり、その責任範囲は大幅に縮小される。AUTOCARが入手した内部情報によると、2026年末までに詳しい計画が示される予定だ。

こうした削減の一方で、グループは今後数年間、新製品、技術、将来の成長分野に大規模投資を行うとしている。新たな目標は、2027年から2031年にかけて研究開発費として1350億ユーロ(約24兆5000億円)を投資することだ。
しかし、これは以前の計画に比べて大幅な削減となる。今後5年間で以前の投資および研究開発費から約500億ユーロ(約9兆円)を削減する予定だ。
既存の製品群全体に開発リソースを分散させるのではなく、より少ない製品に投資を集中させる狙いだ。この見直しに伴い、従業員数もさらに削減される見込みである。既存の削減計画に加え、管理職を含め、世界全体で約5万人の雇用が削減されると予想されている。グループは現在、世界中で約66万3000人を雇用し、111か所の生産拠点を運営している。
存続が危ぶまれる4つの工場
経営体制も再編が進められる。新たな業績評価・ボーナス制度の導入と併せて、よりスリムな管理構造の導入と意思決定プロセスの短縮化を目指す。
また、グループは欧州において年間50万台分以上の余剰生産能力があることも認めている。その結果、ドイツ国内のエムデン、ツヴィッカウ、ハノーファーの各工場、およびアウディのネッカーズルム工場の将来性は不透明になっている。

現時点では、エムデンとツヴィッカウについては2031年以降、ハノーバーは2032年以降、ネッカーズルムは2034年以降、生産の割り当てを確保できないとしている。ただし、これら4工場の閉鎖はまだ確定していない。
フォルクスワーゲング・ループは2027年6月末までに新たな欧州生産体制を構築すると表明しており、これら4工場については、兵器や軍用車両の生産など代替用途も検討されている。
内部情報によると、生産コストを十分に削減できれば、これらの工場でも生産を継続できる可能性があるようだ。
これは、ドイツ国内の産業基盤に対するアプローチの大きな転換を意味する。将来の生産割り当ては、個々の工場のコスト競争力にますます依存することになる。











































