フォルクスワーゲン・グループ、史上最大の改革 2035年までに車種半減 最大4工場の閉鎖も視野に 「将来計画2030」承認
公開 : 2026.09.07 07:05
中国をグローバルな生産拠点に
中国もまた、グローバル戦略において異なる役割を担いつつある。フォルクスワーゲン・グループは中国を単に巨大市場として捉えるのではなく、技術開発・生産拠点に活用する意向であり、これにより中国生産モデルが欧州で販売される可能性がある。
同社は、中国市場全体の成長に対する期待値の低下に対応しつつ、「グローバル・サウス」地域への輸出を拡大していくと述べている。

2030年までに中国で生産したモデルを年間25万~30万台、東南アジア、オセアニア、中東、アフリカ、南米などの市場へ輸出することを目標としている。この計画により、同年までに年間15億ユーロ(約2700億円)以上の追加収益を見込む。
一方、北米事業では、SUVやピックアップトラック、『スカウト』ブランドの耐久性の高いモデルなど、絶対的な利益が大きい市場セグメントに注力する方針だ。
販売台数目標は年間900万台
将来の事業規模に関する見通しは保守的だ。グループはパンデミック前に達成した販売台数への回復に頼るのではなく、2030年までに年間900万台の販売を目指している。しかしながら、財務面での目標ははるかに高い。同年までに営業利益率9%を達成したいと考えており、これは営業利益で約310億ユーロ(約5兆6000億円)に相当する。
参考までに、フォルクスワーゲン・グループは2025年に900万台を販売し、売上高3219億ユーロ(約58兆円)、営業利益89億ユーロ(約1兆6000億円)を計上した。営業利益は前年の191億ユーロ(約3兆4000億円)からの減少となる。

このことから、「将来計画2030」は、グループをさらに大きくすることよりも、今の規模での生産性を向上させることに重点を置いていると言える。
オリバー・ブルーメCEOは、「全従業員、パートナー、そして世界中の産業関連の雇用に対して責任を負っています。今後数年間で、当社は数千億ユーロ規模の資金を投じ、象徴的なブランドをさらに魅力的で、強靭で、競争力のあるものにしていきます」と述べた。











































