ID.ポロよりも約200km長く走行 フォルクスワーゲン、高効率の4人乗りEVプロトタイプ公開 実用性を考慮した「量産車」のような設計

公開 : 2026.09.16 11:45

開発者インタビュー(Q&A)

以下、フォルクスワーゲンのイノベーション部門責任者クリストフ・リーチェルとの質疑応答。

――ミッション・エフィシエンシーのどの機能が、最初に量産車に採用される予定ですか?

フォルクスワーゲン・ミッション・エフィシエンシー
フォルクスワーゲン・ミッション・エフィシエンシー    フォルクスワーゲン

「新しいアクティブエアインテークや先進的なパワートレイン熱管理技術のほか、インテリアにも量産車に活用できる要素がいくつかあります。3Dプリントのシート、再生プラスチック、持続可能なファブリック素材はすべて、現在さらなる開発が進められています」

「また、着脱式のタブレットもあります。これは、本格的なインフォテインメント・システムを必要としないため、コスト効率の良い軽量化手段となり得るでしょう。着脱式センタースピーカーのアイデアも、車外で使用できるので気に入っています」

――MEB+プラットフォームの可能性は、ここが限界なのでしょうか?

「これは、IDポロの寸法やトレッドをどこまで変更できるかを実証したものです。フロントシートより前部は標準のMEB+ですが、Aピラーの傾斜角度が他のどのモデルよりもはるかに急になっているのがお分かりいただけるでしょう。これにより、ボディの空力性能を向上させることができました。より大きな変更が加えられたのは、車幅が狭く、床下が覆われた(フラットな)後部です。しかし、これは必ずしも能力の限界というわけではなく、単にこのプロジェクトで必要だった変更に過ぎません」

――実走行での航続距離はとても印象的ですが、理想的な条件下では、ミッション・エフィシエンシーはどれほど走れるのでしょうか?

「エーラ=レッシエン(フォルクスワーゲンの試験場)でテスト走行を行いました。21kmのループコースを平均68km/hで走行し、821kmの航続距離と、100kmあたり6.48kWh(15.4km/1kWh)の効率を達成しました」

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・シーハン

    Sam Sheehan

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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