【笹本総編集長コラム】『100万円でドロ沼に陥る』という記事を憶えていますか?【あなたの百ドロ体験も募集!】

公開 : 2026.10.02 11:45

年の4ヵ月は入院していたサーブ99

次に買ったのはサーブ99である。本当は96が欲しかったが、どこにも売っておらず、もしあっても、価格も手の届く範囲にはないと思ったので、たまたま中古車屋の店頭に並んでいた99を45万円で購入した。

ベージュのカラーで、湾曲の強い独特のフロントウインドウや逆反りのリアのデザインなどがユニークであったが、トライアンフ製のエンジンが非力で、中央道の上り勾配では90km/h以上にまったく上がらず、いささか呆れた。

510ブルの後に乗ったサーブ99。笹本総編集長の足グルマといえば英国車のイメージがあるが、意外にも北欧車も多かった!
510ブルの後に乗ったサーブ99。笹本総編集長の足グルマといえば英国車のイメージがあるが、意外にも北欧車も多かった!    笹本健次

しかもある日、東名の用賀インターを降りるところで、いきなりトランスミッションからガラガラと異音がして、そのまま、当時のディーラーである西武自動車に入庫、というようなこともあった。

結局、1年程で手放したが、その内、4ヵ月ほどは工場に入庫していたという、正にドロ沼を地でいった体験であった。

家族グルマもチョイ旧輸入車で愉しむ

その後、伴侶が免許を取り、初心者用にと初代アウディ100を購入した。価格は20万円程度だったと思う。このクルマは頑丈であったが、ステアリングがメチャメチャ重く、デパートのパーキング等では切り替えしに相当苦労したようだ。

次に家族用にと購入したのはメルセデスの300Dである。ディーゼル・エンジンのクルマを体験したかったので、50万円ほどで購入したが、車体の剛性も高く、これがベンツの誇る堅牢性かと感心した。しかし、このエンジンもターボなしでは非力で、中央道では100km/h以上はどうやっても出なかった。

フェラーリ275GTBの奥に家族用のW123型メルセデス・ベンツ300Dが見える。趣味グルマと違い、足グルマはキチンと撮った写真があまり残っていないそうだ。
フェラーリ275GTBの奥に家族用のW123型メルセデス・ベンツ300Dが見える。趣味グルマと違い、足グルマはキチンと撮った写真があまり残っていないそうだ。    笹本健次

さて、読者諸氏の『百ドロ』エピソードは?

私の100ドロの最後を飾るのは、1978年式のポルシェ911SCスポルトマチックである。

このクルマは、学生時代から親しくしている中古車屋さんからの連絡で、「下取りで引き取ったけど、どうやっても売れないので180万円でいいから買って」、と言われて、購入することにした。

まったく売れず、今では考えられない180万円の激安価格で手に入れた、930型ポルシェ911SCスポルトマチック。奥様お気に入りの1台だったとか。
まったく売れず、今では考えられない180万円の激安価格で手に入れた、930型ポルシェ911SCスポルトマチック。奥様お気に入りの1台だったとか。    笹本健次

当時はスポルトマチックは全く人気がなかったのだ。このクルマを伴侶は大いに気に入り、娘の送り迎えから買い物まで、全てをこなしていた。大きなトラブルと言えば、1回だけKジェトロがパンクしたことを記憶している。

こうして記してみると、若いうちはいろんなクルマに乗ってみることが大切だとしみじみ思うのだ。

そういえば、読者の皆さんもいろんなクルマの体験をされているのではないかと思うが、この際、皆さんのクルマ遍歴を教えていただきたく、簡単なアンケートを取らせてもらおうと考えている。ぜひ、奮ってお送りいただきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 編集

    戎大介

    Daisuke Ebisu

    1972年生まれ。学生時代はゲージュツを志すもネコ・パブリッシングの関連企業に就職し、個人売買情報誌クアントや通信販売SCENA、自社広告などの制作に携わる。その中で取材/撮影から執筆/デザイン/編集までを1人で完パケする仕事スタイルを確立し今に至る。現在は甲府は湯村温泉で半ば隠者となりながら、当サイトのスペシャルショップと常磐ホテルSNS更新で命脈をつなぐ。写真機材はクルマメディアの現場では他に出逢わないPENTAX。

まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録の連載

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