ル・マンを制した伝説的な名車GT40、活躍を封じられた幻のRS200も デザインが秀逸なフォード車 40選(中編)

公開 : 2026.10.31 11:25

フォード・カプリ(1968年)

3世代、29年間にわたる歴史を持つフォード・カプリには、あらゆる人の好みに合うモデルが揃っている。1968年に欧州で登場した初代カプリは、マスタングから外観の影響を強く受けており、最上位モデルには3.0L V6エンジンが搭載されている。

1974年に登場した第2世代カプリは、洗練されたボディラインと、初代のトランクリッドに代わるハッチバックを採用した。このデザインは好評を博し、1978年に4灯式ヘッドライトとラップアラウンドバンパーを備えた第3世代へと引き継がれた。1980年代にはベーシックな形状が時代遅れになりつつあったものの、依然として売れ行きが好調で、人々の注目を集め続けた。その理由は、本質的な魅力が健在だったからだ。

フォード・カプリ(1968年)
フォード・カプリ(1968年)

フォードLTD(1968年)

フォードは1965年モデルとしてLTDを投入したが、このラインナップの方向性を決定づけたのは、1968年に登場した第2世代モデルだった。全長5.7mを誇るフルサイズの4ドア・セダンであり、当時フォードが米国で販売していたクルマの中で最大だった。

この世代のLTDの特徴的なフロントデザインは、1971年のマイナーチェンジでさらに際立つものとなった。同時に、リアライトは水平型のテールライトに変更され、このデザインはまもなくすべての米国向けモデルに採用された。

フォードLTD(1968年)
フォードLTD(1968年)

フォードGT70(1970年)

もしフォードが、エルコーレ・スパーダ氏がデザインしたこのクーペを量産化していたら、どのような未来が待っていたのだろうか。スパーダ氏はアルファ・ロメオやランチアのデザインを数多く手掛けていたため、GT70にも大きな期待が寄せられていたはずだ。

当時のカプリとは異なり、GT70はミドシップレイアウトを採用し、低く構えた2ドア・スポーツカーのシルエットに仕上がっている。リトラクタブルヘッドライトも、滑らかでどっしりとした外観をさらに際立たせている。コンセプトの実力を証明すべく、フォードは同車をラリーに投入したが、ほとんど成果を上げることができず、GT70はわずか6台しか製作されなかった。

フォードGT70(1970年)
フォードGT70(1970年)

フォード・グラナダ(1972年)

フォードは1972年、大柄なゼファーとゾディアックに代わり、はるかにスリムでスタイリッシュな(欧州仕様の)グラナダを投入した。ベースモデルは1975年までコンサルの名称を使用していたが、その後すべてグラナダに統一された。いずれのモデルも、当時の米国車の影響を受けた控えめなエクステリアデザインを備えている。とはいえ、北米仕様のグラナダとは名称以外に共通点はなかったが、欧州仕様の方が明らかに洗練されていた。

非常にバランスの取れたセダンに加え、広々としたステーションワゴンや2ドア・クーペも登場した。第2世代のグラナダは1980年代に合わせて角ばったデザインとなったが、この世代ではクーペが廃止され、第3世代では滑らかなスタイルが採用された。

フォード・グラナダ(1972年)
フォード・グラナダ(1972年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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