その後ジュークもGT-Rもそれぞれが進化した。それにあわせてジュークRもアップデートが施された。‘2.0’ という名前を控えめに添えたのは、完全なる最新モデルではなく、ちょっとしたアップデートだからだということだ(あまり大きな声で言えないが、2012年にテストしたものとあまり変わっていない)。

パワー増強のかたわらで、目立った変更点といえばエクステリアである。ウインカーはフェンダー→ミラーへと移動。サイド・スカートの形状が彫刻的になり、ライトの意匠も新しくなった。ジューク・ニスモと同形状のリア・ウイングも装着された。

リアのアンダーフロアには新しい形のカーボンファイバー・ディフューザーが付き、フロント・バンパーは冷却効果向上のために形状が改められた。ホイールのデザインも新しくなった。

内装にもいくつかの変更点がある。初代のキャビンはメカニカル・ノイズが響きわたっていたが、2.0には十分なカーペットが張られた。シートの質感もよくなった。ロールケージを除けば、市販車のジュークと同じである。

ダッシュボードはあらゆる部分がGT-Rと同じ。レーシング・シートには4点式のハーネスが付く。座面高は高く、アップライト。ステアリングのリーチを含めて調整は不可。後を振り返れば、そこには鳥かごのごとくロールケージが張り巡らされている。ただしリア・シートは健在だ。