したがって、(ほんのわずかな差であるため減点対象にはならないが)距離を積めば積むほどレンジローバー・スポーツの方が楽しく運転できることがわかった。

どちらにしても、2トンの7シーターSUVとしては、たっぷりとした情報を伝えてくれることは間違いない。競争力はなかなかのものである。

■経済性とランニング・コスト

“燃費計測専門のテスターがマークした平均燃費は11.5km/ℓ。主要なライバルに比べるとわずかながらに水をあけられる結果となった” ― ヴィッキー・パロット(ロードテスト編集補佐)

最終的な車両価格には、なかなかのパンチ力がある。周りを見わたせばBMW X5と同程度、メルセデスGLEやレンジ・スポーツよりわずかに安いといったところだ。

トリムは、エントリー・モデルのSEとSラインの2種。

後者には20インチ・アロイ、ナッパ・レザー・スポーツ・シート、スポーティなステアリングやボディキット、4ゾーンのオート・エアコンがつく。

オプションのアクティブ・セーフティやシャシー・システム、インフォテイメント・システムが欲しいためにSラインを選ぶ必要がなくなったというのは朗報である。

資金があれば、AUTOCARとしては£1,500(28万円)のレザー・パック、£1,950(37万円)のテクノロジー・パック、£2,655(50万円)のダイナミック・パックを推す。

燃費計測専門のテスターがマークした平均燃費は11.5km/ℓ。X5やレンジローバー・スポーツ、カイエンの数値よりわずかに劣るが、ほんの些細な差である。