アウディQ7

公開 : 2015.08.25 23:53  更新 : 2017.05.29 18:14

■インテリア

“天気は快晴。木々が生い茂る一般道を200m走らせる。影に入った途端にヘッドライト点灯の忠告。自動システムが成熟するまでにまだ時間がかかりそうだ” ― マット・ソーンダース (ロードテスト編集補佐)

細やかな部分が小さくなっていることは体感的にも感じ取れる。ただし7シーターのSUVに乗る以上、やはりその大きさを感じずにはいられない。

しかしそうであるだけのメリットもある。Q7ほど7座ごとの余裕が確保されているSUVはあまりないのだ。MPVの収容力に劣らぬレベルだといってもいい。

3列目は小さい子どもならば座ることができるといったところ。シートの折りたたみはモータ・アシストゆえ簡単におこなうことができる。

3列目のシートを立てた状態のトランク・ルームは数個のショッピング・バッグが収まる程度であるが、フラットにすれば770ℓものスペースが出現する。

3座に分割される2列目のシートはリクライニングはもちろんのこと前後にスライドすることも可能。こちらをたためば容量はなんと1955ℓまで拡大される。

前席から見える内装は、まさにモダン・ラグジュアリーのひとこと。ランドローバーボルボが主権を握る現代のインテリアは、アウディによって首位奪還された。

ブラシ加工が施されたメタル素材や、なだらかに接続されるそれぞれのライン、組付け精度や仕上げのレベルの高さ、考えぬかれたジオメトリーが勝因である。

一方のインストゥルメントにインフォテイメントのメニューが表示されるバーチャル・コックピット・システムはアウディの他のサルーンには一歩及ばない印象。

シート・ポジションが高めに設定されているため、視線の角度とインストゥルメントの表示角度が一致しないことが、そう感じた理由だ。

ただしやはりこのバーチャル・コックピット、旅客機のパイロットになった気分にしてくれる。男子ならば悪い気もちはしないはずだ。

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