アウディA4 1.4 TSI

公開 : 2015.09.10 23:50  更新 : 2017.05.29 18:14

アウディは、ハンドリング・カーというよりも快適な仕立てを目指して新型を作ったという。チェアマンのルパート・スタドラーはカスタマーがより快適なモデルを求めていることをAUTOCARに明かしてくれた。

ヴェネツィアの北側を走らせてみると、軽やかで余裕もあるのだが、時に気だるい印象も受ける。一方のモーターウェイの速度域では快適かつ素早いと感じるのだが。

ギアレバーはとても長く可動域も大きいが、動作そのものはなめらかでカチリとしている。反面、クラッチ・ペダルが軽すぎるため、ギアのつながりどころが掴みにくいのは残念だ。

テスト車にはコンフォート/オート/ダイナミックからなる ‘ドライブ・セレクト’ システムが組み合わされていたが、ダイナミックに固定しておけば事足りる。というのもコンフォートでモーターウェイを走らせるとブワブワと上下に浮き沈みを繰り返すからだ。

その点ダイナミックだと、これまでのスポーティなA4を味わうことができる。分別よく、コントロールもしやすい。衝撃の吸収も素早く、路面の荒れも吸い込んでくれる。

長いカーブに差し掛かるとボディーのリーンが比較的大きめであることがわかる。ただし不快には感じず、むしろこのセグメントの趣向がコンフォート寄りに変わっていることを実感する。

したがってステアリングは穏やかに切っていくのが得策。決して心高ぶるものではないが、これはこれでいいものである。

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