しかしディーラーにて実際に購入を検討している方々には、他メーカーのSUVと比較するケース以上に、同じスバル車と比較検討しているケースが多いという。レガシィより価格帯が低く、レヴォーグとほぼ同じ250〜300万円の価格帯ながら室内空間やラゲッジルームの広さが魅力だそうだ。

たしかに以前よりサウンド的には薄れたとはいえ、水平対向ならではの鼓動感を味わうことができ、ターボ・ユニットを搭載する2.0XTアイサイトではスポーツモデルさながらの運動性能を楽しめる。AWDモデルということで気になる取り回しに関しても、最小回転半径は5.3mであるから狭い道路での切り返しなども容易だろう。

スバルの製品ラインナップにおいては、レガシィやレヴォーグあるいは”飛び道具”たるWRXに比べ知名度では一歩譲るかたちのフォレスターだが、コツコツと年次改良を重ね、さらに今回のマイナーチェンジでは外観以上に内容の充実したアップデートが行われるなど、まさに今が旬といえる１台だと思う。

(文・佐橋健太郎　撮影・花村英典)

スバル・フォレスター2.0XTアイサイト

価格	3,128,760円
燃費	13.2km/ℓ
乾燥重量	1610kg
エンジン	水平対向4気筒1998cc
最高出力	280ps/5700rpm
最大トルク	35.7kg-m/2000-5600rpm
ギアボックス	6速スポーツリニアトロニックCVT