スバル・フォレスター2.0XTアイサイト

公開 : 2015.10.19 23:50  更新 : 2017.05.29 18:41

  • Xモードは4輪の駆動力やブレーキを統合制御する。急傾斜ではヒルディセントコントロールに制動をまかせ、運転に集中できた。

  • Xモードの作動状態はインパネに表示。タイヤの色の変化でシステムの作動を確認できる。

近年の流行であるダウンサイジング・ターボでは、2000rpm以下でもっと大きなトルクを発揮する直列4気筒ユニットも存在するけれど、2.0XTアイサイトに搭載されるFA20型の特性と、専用のスポーツリニアトロニックCVTのマッチングは極めて良好に思えた。

正式発表前ということで、今回の試乗場所はテストコース内に限られた。バンクのついた高速周回路とハンドリングを体験するコースの2箇所のみで、アップダウンはほとんどない。そのためかなり限定的な印象となってしまうけれど、フォレスター 2.0XTアイサイトの走りっぷりは、SUVらしさ満点のスタイリングからは想像できないほどスポーツセダン的だ。

爽快な加速感と軽やかなハンドリング性を併せ持ついっぽう、絶対的な車高の高さゆえ発生しがちなロールも抑えられている。ペースを上げていっても、ドライバーは車両を思い通りにコントロールすることが可能だ。全輪駆動のSUVと聞いて連想するような、フロントタイヤとステアリングのあいだに様々な機構が介在するあの感じは薄く、インプレッサやレガシィなど全輪駆動のスポーツモデルを長年作り続けてきたスバルの実力をあらためて痛感させられる。

2列シート5人乗りSUVとしての機能面は従来モデルから大きな変更はないが、充分な大きさを持つフロントシートや膝回りにも余裕のあるリアシート、そして床下が大きなラゲッジルームなど使い勝手の良さは変わらず。左右独立した温度設定が可能なオートエアコンや、2.0XTアイサイトに標準装備となる運転席&助手席、さらに後席左右まで備えられたシートヒーターなどは、ウィンタースポーツを楽しむオーナーも相当数いると思われるだけに、極めて有効な装備だろう。そのほかでは、オプションで用意されるルーフレールやパワーリアゲートなども装着率が高そうだ。

■「買い」か?

かつて本格派オフローダーが人気を集めた時代から異なり、現在の国内SUV市場はアーバン(都市型)SUVが人気を集めている。なかでも元気がいいカテゴリーは1.5ℓクラスまでのコンパクトSUVで、輸入車も数多くが販売されている。フォレスターが位置するのはその上の2ℓクラスだが、近年このカテゴリーは正直なところ影が薄い。

パイオニア的な存在であるトヨタRAV4やホンダCR-Vはすでに主戦場を海外に見据え、三菱アウトランダーはPHEVという独自の個性を身につけた。エンジン排気量に違いはあるものの、直接的なライバルは日産・エクストレイルやマツダCX-5といったあたりになる。

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