アンダーがわずかに強めなため、スロットルによる操作が必要なのだが、その際のターボ・ラグは(相変わらず)かなり目立つ。ただし常に落ち着いている感覚はある。微修正も容易。ノーフォークのライバルに肩を並べるレベルにあるといっていいだろう。手元に伝わるフィードバックの量、いやな抵抗のなさも加点ポイント。制動力も並外れて優れていると感じた。

■「買い」か?

サーキットしか運転しなかったテスターのひとりは、“極めて優れている” と評価した一方で、一般道しか走らなかったテスターのひとりは、“こんなに疲れるクルマはない” と評価した。

使い方によって評価が大きく別れるのだ。

どちらのシチュエーションも試した筆者は “ようやく満足できるレベルになった” と評価したい。ただし忘れてはならないのは、もっと安く、もっと多くのことを与えてくれるスポーツカーが山程あるという点だ。

(マット・プライヤー)

アルファ・ロメオ4Cスパイダー

価格	£59,500(1,086万円)
最高速度	257km/h
0-100km/h加速	4.5秒
燃費	14.5km/ℓ
CO2排出量	161g/km
乾燥重量	940kg
エンジン	直列4気筒1750cc
最高出力	240ps/6000rpm
最大トルク	35.7kg-m/1700rpm
ギアボックス	6速デュアル・クラッチ