ピニンファリーナも関与したひときわ華やかな風貌 お値打ちオープンカー12選(5) アルファ・ロメオ・スパイダー 回せば素性の良い2.2
公開 : 2026.08.23 17:50
外界に響く排気音と心地良い風に包まれながらのオープンドライブは、比類ない喜びがあります。6000ポンド(約129万円)で常用に耐える、お手頃&魅力的なオープンカー12台をUK編集部が選出しました。
もくじ
ーひときわ華やかな「アルファ・ロメオ・スパイダー」
ー低域から太いトルクで不満のない2.2 JTS
ーコモ湖までロングドライブしたくなる
ーアルファ・ロメオ・スパイダー(2006〜2010年/英国仕様)の主なスペック
ひときわ華やかな「アルファ・ロメオ・スパイダー」
鮮烈なレッドの塗装だけでなく、彫刻的なボンネットから続く低いフロントガラスと、優雅なリアエンド。自社のデザイン部門に加えて、ピニンファリーナ社も関与したアルファ・ロメオ・スパイダーは、今回の12台でひときわ華やかな風貌にある。
地中海を望むリビエラでの、甘い時間を想起させる。小さなフェラーリのような雰囲気もあり、今回の予算に収まるように思えないが、実は悪くない個体を問題なく選べる。

2005年に、クーペのアルファ・ロメオ・ブレラと同時に公開され、フロント周りやドアパネルは共有。全長は27mm短く、全高は23mm低く、スタイリッシュな2シーター・コンバーチブルに仕立てられていた。
最大の魅力は、カッコいいフロントマスクに加えて、電動で折りたたまれる5層構造のソフトトップ。ボタン1つ、僅か25秒でオープン状態になった。
低域から太いトルクで不満のない2.2 JTS
今回ご登場願ったのは2008年式で、エントリーグレードだった2.2 JTS。2.2Lの4気筒ガソリンユニットはDOHCで、可変バルブタイミングを採用し、184psと23.3kg-mを発生する。車重は1670kgと軽くないが、トルクは低域から太く不満はなかった。
サスペンションはブレラと共通し、前がダブルウィッシュボーンで、後ろがマルチリンク。電動ソフトトップとシャシーの補強により、60kg増えた車重に合わせて、チューニングは専用にある。

オーナーはデイブ・アトキンス氏。現在4台のアルファ・ロメオを所有するというマニアで、走行距離は7万6000kmほど。彼が購入後、14年間で生じたトラブルは、6速MTのリンク破損だけだという。ソフトトップは気まぐれで、稀に動かなくなるそうだが。
コモ湖までロングドライブしたくなる
テストコースへ出てみると、ダンパーはソフト側。路面のうねりが大きいと、バンプストップに当たってしまうが、乗り心地は褒められる。スパイダーらしく、ゆったり流す走り方には望ましい設定といえるだろう。
ステアリングは正確で、レシオは比較的クイック。一体感を高めるような、手のひらへのフィードバックは薄い。路面が乱れると、ステアリングコラムがブルブル震える。平滑なアスファルト以外では、ボディの細かな振動もゼロではない。

インテリアは優雅で上質。シートはサイドサポートが高く、調整域が広く、快適で自然な運転姿勢を取れる。正面には2枚の大きなメーターが並び、左側には油温と水温、燃料の補機メーター。エアコンはデュアルゾーンで、装備は充実している。
少々刺激の薄い2.2Lエンジンは、6速MTを駆使し積極的に回すことで、素性の良さがあきらかになる。洗練度は高く、多くの長所とともにスパイダーの印象を引き立てる。イタリア北部、コモ湖までのロングドライブに、ぴったりな趣のアルファ・ロメオだ。


























































































