その手があったか! もはやクラシックな2代目&3代目アルファ・ロメオ・スパイダーは大穴の1台?【日本版中古車ガイド】

公開 : 2026.03.10 11:45

スタイリッシュなクルマが欲しいと望むユーザーに、今こそ注目して欲しいのがアルファ・ロメオの2代目&3代目のスパイダーです。日本で発売されていた各モデルの変遷と中古車ガイドを日本版編集部の視点でお送りします。

色褪せない美麗デザインの2代目スパイダー

新車価格も驚くほど上がり、車種によっては中古車も高騰している昨今、200万円前後で手に入るクルマはもはや一般的な購入価格帯と言えます。しかも中古車なら、豊富な装備や優れたデザイン、存在感のあるモデルを手に入れることができます。そのひとつが、アルファ・ロメオのオープン2シータースポーツカー、『スパイダー』です。

スパイダーといえば1966年から1993年まで長きにわたって生産された、初代の『105系』が思い出されますが、初代は手が届きにくい価格帯に入りつつあります。そう、ここで取り上げるのは、そのあとに登場した2代目および3代目モデルです。

まるで深海魚のようなマスクが個性的な、2代目スパイダー。GTVとともに、ピニンファリーナの傑作デザインです。
まるで深海魚のようなマスクが個性的な、2代目スパイダー。GTVとともに、ピニンファリーナの傑作デザインです。    ステランティス

2代目スパイダー(ティーポ916)は、1994年にクーペモデル『GTV』のオープン版として登場。それまでの古典的設計のFRから、フィアット・ティーポ/テムプラ、ランチア・デドラなどと同じ『ティーポ2』プラットフォームを採用した横置きFF車に大変身しました。

デザインも一気にアップデート

デザインも一気にアップデートしました。ピニンファリーナに在籍していたエンリコ・フミアが手がけたエクステリアは、深海魚のような小さなヘッドライト、サイドを大胆に駆け上がるキャラクターラインは極めて斬新。

それでいて各部は豊かな曲面で構成されており、デビューしてから30年以上が経っているとは思えないほどの美しさを持ちます。もはやクラシックモデルという趣も出てきました。

見ているだけでご飯何杯もいけちゃいそうなV6エンジン。美しすぎます。
見ているだけでご飯何杯もいけちゃいそうなV6エンジン。美しすぎます。    ステランティス

日本には1996年に左ハンドル、手動幌、2L『ツインスパーク』DOHCエンジンの仕様で発売開始しました。1998年には各部に変更を受け、ステアリング位置も右ハンドルのみに。

その後2001年に珠玉の3リッター『ブッソV6』版を追加。2003年にはグリルを縦長に変更、エンジンが4バルブ3.2Lに換装するなどの大幅なマイナーチェンジを受け、後期型に進化しています。

いわゆる『ブレラ顔』の3代目スパイダー

そして2006年、スパイダーは3代目(ティーポ939)に進化。GTV後継車である『ブレラ』のオープンモデルという位置付けとなりました。ブレラのデザインはピニンファリーナからジウジアーロに変更。いわゆる『ブレラ顔』と呼ばれるマスクが特徴です。

ところがオープン化にあたってはピニンファリーナが担当しています。なんという贅沢な組み合わせ! 2代目のような個性は薄れたものの、名門同士が手がけたシャープなエッジとふくよかな面が心地よく混ざるデザインは完成度が高く、内装の質感もさらにアップして高級志向を強めました。

3代目はブレラがベース。オープン化はピニンファリーナが手がけています。
3代目はブレラがベース。オープン化はピニンファリーナが手がけています。    ステランティス

パワートレーンは3.2L V6DOHCのほかに、『JTS』と称する直噴エンジン2.2L直4DOHCを搭載。V6版には新たに『Q4』と呼ばれるフルタイム4WDを組み合わせました。当初のグレードは『プログレッション』と『ディスティンクティブ』を用意していました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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