ポルシェ911カレラ4S PDK

公開 : 2016.01.21 23:40  更新 : 2017.05.29 19:04

改良された4輪駆動の911は、ユーザビリティのたかさのみならず安定感と楽しさで、これまで以上にカスタマーを誘惑する。

■どんなクルマ?

カレラ4Sは、英国内で展開される8種類の新型4WDモデルのひとつだ。

カレラ4カブリオレは£90,240(1,502万円)、カレラ4クーペは£81,398(1,355万円)、カレラ4Sカブリオレは£99,684(1,659万円)、タルガ4は£90,240(1,502万円)、タルガ4Sは£99,684(1,659万円)。

ちなみに今回の4Sクーペは£93,231(1,552万円)。他にターボ、ターボSが4WDとなっている。

最近加わったRRの兄弟とおなじく、カレラ4Sもおだやかなスタイリング変更を受けている。アクセルの踏み具合によって開閉するエアダクトの追加、ハンドリングの向上、ミラーの大型化、あたらしいドアノブなどだ。

エンジン上部にかぶさるエア・ベントは冷却効率向上のために見直され、テールライトも立体的な凝ったつくりになった。リア・バンパーにもエア・ベントをもたせ、エンジンの吐きだす熱気を逃がしている。左右に張りだしたリア周りと、テールライトどうしをつなぐ一本線のグラフィックは、従来の4WDモデルを象徴するもの。

しかし上記の変更点よりも目立つのは、あたらしいエンジンの適合であろう。これまでの3.8ℓ自然吸気は廃止、まったくの新開発の3.0ℓツイン・ターボ・フラット6がリアにおさまっている。スタンダードな911と比べると、カレラ4Sのエンジンは20psと6.2kg-mパワーアップしており、合計で420ps/6500rpmと51.0kg-m/1700-5000rpmを生みだすことができる。

ギアボックスのチョイスはこれまでと同じで、7速のマニュアルか7速のPDK(MTモードつき)の2択。電気油圧式4WDシステムのソフトウェアは見直され、レスポンスが速まっているという。

スタンダードな911同様、4WDのカレラもPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)が標準となり、車高は10mm下がっている。911ターボやGT3に似た4輪操舵システムや、油圧リフト(5秒でフロントの車高が40mmあがる)もオプション・リストに加わった。

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