フロント・スプリッター、リア・ウイング、リア・ディフューザー、フロア・エクスパンションなど、外から見て黒いパーツも軽量化が施されており、合計で10kg減。トータルの車重は921kgとなっている。

最高出力は243ps、0-97km/hタイムは3.9秒、最高速度は248km/h。ロータスのテスト・コースを走らせた際のタイムは1分32秒。はるかにパワフルなエキシージV6 Sと同じタイムなのである。

■どんな感じ?

極めてシリアスなロータス。ラジオもないため、いくつかのダイアルとステアリング・ホイールに満足しなければならない。アルファ・ロメオ4Cを想像していると、あまりの簡素さに呆気にとられることになるだろう。

問題だろうか? あなたがドライブに集中するタイプならば、まったくもって問題にならない。およそ20年にわたり、峠道やサーキットを制圧してきたエリーゼだが、その勢いがさらに増してきているからだ。

タイヤが太くなっているため、歩行者と同じ速度域ならば、ステアリングの重さが苦痛をもたらすことがあるが、速度が増せば道路表面の状況がとてもよくわかる。フォルターなしのフィードバックは魅力だ。スーパーチャージャーによる加給が施される4気筒エンジンは、高回転域の華やかさに掛けるのは事実だが、決して怠けたエンジンではない。スーパーチャージャーのおかげで全回転域のうち前半の反応はよく、トルクフルでもある。