車重600kgの軽量スポーツ ロータス・エリーゼS1をシングルシートに大改造『VHPK』登場

公開 : 2025.09.17 17:45

ロータス・エリーゼS1をベースとするスポーツモデル『VHPK』が発表されました。英アナログ・オートモーティブ社によるレストモッドで、センターシート、カーボンボディ、250psのエンジンなどレーシーな仕様に。

レーシーなレストモッド

英国のアナログ・オートモーティブ社は、新しいレストモッドモデル『VHPK』の詳細を発表した。ロータス・エリーゼS1をベースとしており、わずか600kgの重量とセンタードライビングポジションを備えている。

2000年代初頭のレースシリーズ、オートバイテル・ロータス選手権で活躍したスポーツ・エリーゼから着想を得ており、オリジナルのエリーゼの発表30周年を記念したものとされる。

アナログ・オートモーティブ『VHPK』
アナログ・オートモーティブ『VHPK』    アナログ・オートモーティブ

当時のレーシングカー同様、ドライバーはコックピットの中央に座る。車内にはカーボンファイバー部品を多数採用しているという。

ボディもカーボンファイバー製に交換され、カーボンセラミック製ブレーキディスクにより制動力を強化。バネ下重量も削減された。

ミドシップに搭載されるのは、もともとエリーゼの初代モデルに採用されていたローバーKシリーズエンジンだ。ただし、排気量は拡大され、内部構造は鍛造ビレット加工で強化されている。

アナログ・オートモーティブ社によれば、こうした改良により最高出力は250psを超え、パワーウェイトレシオは1トンあたり400psを上回るという。これはオリジナルのエリーゼの163ps/トンを倍以上に上回る数値だ。

生産予定台数は35台で、受注は来年開始される。価格は非公表だが、より控えめな仕様のアナログ・スーパースポーツが6桁台(10万ポンド以上=2000万円以上)であることから、VHPKはそれを大きく上回ると予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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