ルノースポール史上最速のクリオRS16を発表

公開 : 2016.05.29 22:50  更新 : 2017.06.01 01:31

ルノースポールの40年の歴史の中で、最速のモデル、275psのパワーを持つクリオRS16が、モナコGPの会場で発表された。そのデビューに際しては、ルノーのF1ドライバー、ケビン・マグネッセンがこのクリオRS16をドライブした。

まだ正式にはコンセプト・モデルで市販モデルとはアナウンスされていないクリオRS16は、メガーヌRS275トロフィー-Rに搭載されている275psの2.0ℓターボ・ユニットと、マニュアル・ギアボックスを移植したモデルである。

メガーヌRS275トロフィー-Rは、一時期ニュルブルクリンクにおけるFF市販車最速タイムを保持していたが、そのメガーヌRS275トロフィー-Rよりも軽量なボディに同じパワー・トレインを搭載したのだから、そのタイムを破ることは容易に想像が付く。

5月25日のニュースでは、KZ01というコードネームで紹介したが、その正式名がクリオRS16となったわけだ。

ルノースポールのパトリス・ラッティは、「クレイジー・カーのプロジェクトは正常に完了した。」とコメントしている。その開発は、ルノースポーツと、ルノー・スポール・レーシング・チームの共同で行なわれたものだという。その産声は、今年の2月で、パリの西にあるテクニカルセンターで開発がスタートしたという。そして、の4週間後には2台のプロトタイプが完成し、そして今回、モナコGPでのお披露目となったわけだ。また、このクリオRS16は、来月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでも公開される予定だ。

実際にクリオRS16が生産されるとなると、500台の限定と予想され、1台1台がディエップの工場で手作りされる。

本来、1.6ℓクラスのエンジンを積むはずのノーズに2.0ℓターボを搭載したため、ノーズの重さが気になるところだが、これは軽量のマニュアル・ギアボックスを搭載したことで、ノーズ全体の重さはほとんど変わらずに済んだという。また、15kg軽量化したコンパクトなリチウム・イオン・バッテリーもその一助となるという。

ただし、エンジンの換装は、燃料計をはじめとするコンポーネンツの変更が必要となるため、そう簡単な仕事ではなかったという。また、巨大なインタークーラーを装備し、複雑な冷却パイプや、排気バルブ・システムなど追加された装備も多い。更に、ルノースポールのクルマとして必要な耐久性を保ちつつ、ABSやスタビリティ・コントロールなどの電子制御をシャシーに組み込むことも必要となったという。

サスペンションは完全に新設計。アルミニウム製のパーツが多様される。フロント・サスペンションは形式こそマクファーソン・ストラットのままだが、オーリンズ製のアジャスタブル・ダンパーが組み込まれる。ブレーキは、ブレンボ製のφ360のスチール・ディスクが奢られる。リア・アクスルは、ルノースポールR3Tファクトリー・ラリー・モデルの技術が流用されれ、その剛性は50%ほどアップしているという。また、リアのブレーキもブレンボ製。ホイールは19インチのスピードライン・トゥリーニがセットされる。タイヤは235/35のミシュラン・パイロット・スポーツが組み込まれる。

トレッドが前後共に60mmほど拡大されたため、それを覆うためにホイールアーチが拡大された他、リアには大きなウイングが装備される。このリア・ウイングは、200km/h時に40kgのダウンフォースを得るという。

インテリアは、通常のクリオRSと変わりないが、軽量化のためにリア・シートは取り除かれる。

ルノースポールのパトリス・ラッティは、このRS16が生産されるかどうかはわからないとしながらも、今年の7月、あるいは8月にはゴーサインが出されるものと信じているとコメントしている。

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