【第3世代に進化】ドライ&ウェット性能は夏タイヤ並み?ミシュランのオールシーズンタイヤ『クロスクライメイト3』登場!

公開 : 2025.09.02 14:30

ミシュランから第3世代のオールシーズンタイヤ、『クロスクライメイト3』、『クロスクライメイト3スポーツ』が、9月2日に発表されました。発表前に試乗することができたタイヤ分析の達人、斎藤聡のレポートです。

乗用車用とSUV用を併合、『スポーツ』を新設定

ミシュランから第3世代のオールシーズンタイヤ、『クロスクライメイト3』、『クロスクライメイト3スポーツ』が、9月2日に発表された。発売は10月からとなる。

第1世代となる『クロスクライメイト』は2015年に欧州で発売され、2019年に日本で発売。2021年には第2世代の『クロスクライメイト2』、『クロスクライメイト2 SUV』へと進化し、今回が第3世代となる。

ミシュランから第3世代のオールシーズンタイヤ、『クロスクライメイト3』が登場。
ミシュランから第3世代のオールシーズンタイヤ、『クロスクライメイト3』が登場。    日本ミシュランタイヤ

第2世代ではSUV用を設定していたが、第3世代の『クロスクライメイト3』(以下CC3)は乗用車用とSUV用を併合。代わりにスポーツカー、プレミアムカー向けの『クロスクライメイト3スポーツ』(以下CC3スポーツ)を設定した。

CC3のコンセプトは従来どおり『雪も走れる夏タイヤ』で、CC3スポーツは『雪も走れるスポーツタイヤ』としている。

快適性、低燃費性能のニーズが上昇

ミシュランが行った消費者調査によると、オールシーズンタイヤの進化、普及によって安全性能の信頼を獲得した結果、快適性、低燃費性能のニーズが上昇。

冬の雪道走行性能を備えていることを前提に、春、夏、秋を通して夏タイヤに近い性能を求める声が高まっていると分析している。

『クロスクライメイト3』は乗用車用とSUV用を併合。『クロスクライメイト3スポーツ』を新設定した。
『クロスクライメイト3』は乗用車用とSUV用を併合。『クロスクライメイト3スポーツ』を新設定した。    平井大介

そのためCC3の特徴を、1:ロングライフ性、2:低転がり抵抗(転がり抵抗ラベリングAA)、3:優れた静粛性と快適なドライブに設定。

CC3スポーツは、1:ウェット/スノーあらゆる路面で意のままのハンドリング、2:ウェットラベリングa、3:優れた静粛性とドライブの歓びとしている。

外観は排水性、排雪性向上のため、センターグルーブを新規採用。Vシェイプの角度もやや浅めに変更した。

また、トレッドブロックはサイズの異なるブロックを最適配置することで(=ピアノアコースティックチューニングテクノロジー)、不快な周波数帯のノイズを効果的に削減し静粛性を高めている。

CC3では、タイヤプロファイル(≒断面形状)の変更よって均等な接地分圧を実現し、耐摩耗性(≒ロングライフ性)を高めている。CC3スポーツは、新開発の専用トレッドコンパウンドを搭載。優れた雪性能に加え、高いドライおよびウェットグリップを実現した。

さらに、キャッププライ(ミシュランではベルト)にアラミド/ナイロンのハイブリッドベルトを採用。高速域での操縦性を高めている。

まず驚かされたのは静粛性

興味深いのはミシュランの考える方向性で、ドライおよびウェット性能と静粛性に力を入れているという。個人的にはオールシーズンタイヤがあまり得意としていない、氷雪性能の強化を図ってくるのでは? と考えていたからだ。

まず驚かされたのは、その静粛性。コンフォートタイヤのようなしんと静まり返る感じではないが、見事に耳障りなノイズが抑え込まれていて騒がしくない。

まずその静粛性に驚かされたという筆者。見事に耳障りなノイズが抑え込まれている。
まずその静粛性に驚かされたという筆者。見事に耳障りなノイズが抑え込まれている。    平井大介

オールシーズンタイヤならではの『シャー』という高音系ノイズと、『モー』とか『オー』といった低温系ノイズが消えており、ベーシックな夏タイヤと同等、あるいはそれより静かなのでは? と思えるほどだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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