ただし、音はうるさい。特にこのクルマがサルーンであることを考えると、もっと静かにしておくべきだと思う。

ライバルの室内の方がもっと静かで、長距離のモーターウェイ・ジャーニーはジュリアより快適である。

■「買い」か?

このクラスにおいて、ジュリアを見過ごすことは難しい。‘あなたの想像を超えて’ 完成度の高いプロダクトであることも、そう思う理由だ。

もちろん先述のような細かい問題はある。

ただ、これらを覆い隠すほどの個性がある。‘アルファ流’ の解決策はこういうアプローチだったのか、と感心した。アルファらしいアルファが久方ぶりに登場した。

■日本版編集部の見立て

恐らく日本市場への導入はなさそうなアルファ・ロメオ・ジュリアのディーゼル・モデルだが、その完成度は非常に高い。しかも、走りに於いてもガソリン・モデルに引けを取らないようだ。値段の高いクアドリフォリオに較べて、ベスト・バイなジュリアなのかもしれない。

アルファ・ロメオ・ジュリア2.2d 180 スーパー

価格	£31,950(437万円)
全長×全幅×全高	4643×2024×1436mm
最高速度	230km/h
0-100km/h加速	7.1秒
燃費	23.8km/ℓ
CO2排出量	109g/km
乾燥重量	1445kg
エンジン	直列4気筒2143ccターボ・ディーゼル
最高出力	181ps/3750rpm
最大トルク	45.9kg-m/1500rpm
ギアボックス	8速オートマティック