6速のオートマティックの変速にギクシャクしたところはなく、ギアの選びかたも上手い。もう少し変速スピードは速くてもよさそうなものだが、パドル操作にもそれなりの反応をしてくれるため ‘可’ としよう。

ドライビング・ポジションにも嫌なところはない。ステアリングの可動域がもう少し大きければ、まったく言うことなしである。

ちなみに後方視界はリア・ガラスがスリムなため最高レベルではない。一方で、フロント・シートまで倒せば、このクラスでは最大レベルの荷室容量となる点は、このクラスにおいて評価すべきだろう。

■「買い」か?

フォルクスワーゲン・ティグアンや日産キャシュカイ(日本名：デュアリス)と同等のサイズになるわけだが、インテリアの選択肢の広さや質感の高さ、荷室容量の大きさ、エンジンの力強さなど、とても好印象な部分が多く見られる。

値段を見るまでは……。

£32,995(464万円)という価格は、ライバルと比べると高すぎる。そこまで速さを求めないというのならば、このグレードでなくてもいいだろう。

■日本版編集部の見立て

MPVからSUVスタイルへ大きく変更されたプジョー3008。プジョーは、そのトップ・レンジにディーゼル・モデルを据えた。キャラクターを考えれば、トルクフルなディーゼル・エンジンがトップ・レンジというのは正しいように思える。また、3008自体の出来も良いようだ。但し、英国版編集部がコメントしているように、価格は些か高すぎるようだ。

プジョー3008 2.0ブルーHDi 180 GT

価格	£32,995(464万円)
全長×全幅×全高	4634×2113×1639mm
最高速度	211km/h
0-100km/h加速	8.9秒
燃費	20.9km/ℓ
CO2排出量	124g/km
乾燥重量	1465kg
エンジン	直列4気筒1997ccディーゼル
最高出力	181ps/3750rpm
最大トルク	40.8kg-m/2000rpm
ギアボックス	6速オートマティック