BMW 4シリーズ・コンセプト公開

公開 : 2012.12.06 15:31  更新 : 2017.06.01 01:21

BMW 3シリーズのクーペ・バージョンである4シリーズのコンセプト・モデルが公開された。この4シリーズは、5シリーズに対する6シリーズのように、3シリーズをベースとした2ドア・クーペ・モデルである。

この写真はデザイン・スタディであるとBMWはコメントしているが、ほぼプロダクション・モデルに忠実なカタチだろうと考えられる。実際にプロダクション・モデルでは、その派手な前後バンパーとエアダムはトーン・ダウンされるかもしれないが。

そのボディは、3シリーズ・サルーンと同じ2810mm。全長は4641mm、全幅1826mm、全高1326mmで、サルーンよりも17mm長く、15mm広く、67mm低い。また、前後のトレッドも広げられ、フロントは3mm広い1545mm、リアは10mm広い1593mmとなる。

スポーティなルックスは3シリーズ・サルーンのテーマを引き継ぎながらも独立したもので、ドア・ハンドルを下に収めたサイドのプレスラインなどが特徴。よりシャープで、アグレッシブなフォルムだ。正面のキドニー・グリルと連結されたヘッドランプが、サルーンとの共通点だろうか。

「フロント・エンドは3シリーズ・ファミリーであることを示している。しかし、よりはっきりとした輪郭を持つことによって、スポーティな雰囲気を醸し出している」とBMWはコメントしている。

確かに「squircle」プロジェクター・ランプが採用された、より狭いランプ・ユニットによってスポーティな雰囲気が醸しだされている。

そのエアダムは、プロダクション・モデルでは、もっと大人しいものとなりそうだ。しかし、このエアダムのデザイン要素はM4に引き継がれるかもしれない。

また、デザイン上の特徴としてフロント・ホイールアーチ後ろにつけられたホッケー・スティック型のデコレーションだ。しかし、その実際の効果は明らかになっていない。

インテリアは3シリーズ・サルーンに基づいたものだ。ハイマウントのインフォテイメント・スクリーンや、スイッチギアなどは3シリーズからそのデザインは持ち越されている。また、同様にセンターコンソールにはラジオとエアコンのモジュールが配される。

BMWは、コンセプトモデルにおいても、シャシーやエンジンは公表していない。しかし、4シリーズが、3シリーズのエンジン・ラインナップをほぼ受け継ぐことになるだろうと、関係筋は述べている。従って、418i、420i、428i、435iというガソリン・エンジン・ラインナップと、420d、425d、430d、435dというディーゼル・ラインナップであろうと予測される。この中でもベストセラーとなるのは間違いなく420dだ。

カブリオレ・モデルは、2014年の中頃に追加される。また、カブリオレのMバージョンは、F33Mというコードネームで開発されている。また、M4クーペは、少なくともM3の一年後、2014年後半までに発表される予定だ。

ちなみに、BMWの3シリーズと4シリーズ、または5シリーズと6シリーズと言う関係は、1シリーズにも適用され、2シリーズというモデル・ラインナップが登場する準備も着々と進められているようだ。

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