一足先にフォルクスワーゲンI.Dコンセプトにトライ 「未来を目撃した気がした」理由とは?

公開 : 2017.03.06 18:50  更新 : 2017.05.29 18:56

フォルクスワーゲンから「デビューする可能性のある」EVのコンセプトに試乗する機会を手にした。まだまだ言うべきところがあるが、未来を目撃した気がした。

■どんなクルマ?

それは、一瞬のことだった。けれどわたしは自分の目でみた。奥ゆかしく、恥ずかしそうで、そしてちょっと人目を盗むような動作だった。

さっと右をみて、左をみて、その先は安全かどうかを確認する動作も、その予兆だったのだろう。わたしは確かにこの目でみた。あの小さな白いフォルクスワーゲンはわたしにウインクしたのだった。

どこにでもありそうなコンセプトカーだと思っていたが、その一瞬の出来事が、わたしにとって全く新しい世界へのドアを開けた。

クルマというものが人によって運転されるものではなく、クルマがクルマによって運転される世界。その、人ではない何者かは、車外とのコミュニケーションを取ることもできる。

もしフォルクスワーゲンの構想どおりにコトが進めば、2025年までに同社の販売するクルマの6台に1台が、このI.Dコンセプトを軸に展開される自動運転機能を持つファミリーとなる。

これは実にフォルクスワーゲン・ブランド単体で、年間100万台を輩出することを意味する。

同グループ内には、アウディ、スコダ、そしてセアトがあり、これら全てを合算すると、30車種程度の同種のクルマがグループ内に存在するわけだ。

これらのクルマはただあなたを酒場から自宅へ送り届けるだけでなく、人間が運転する時のように、交差点で減速して横断者に道を譲る。このクルマがそれを認識していることを伝えるために、マルチ・ファンクション・ライトで交差点を渡ることが安全だということを歩行者に知らせるのだ。

こんな驚きの連続の話から妄想をふくらませていくと、いつか、このクルマがあなたの好みの女性を認識し、あなたのためにクルマが「いいね!」をしてくれる日がやってくるのではないか、とさえ思う。

しかし、もっと深刻な問題が山積みであることは、いうまでもあるまい。マリアナ海溝の底に沈んだフォルクスワーゲンの評判を救い出すのと同じように。

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