【アルファードが小さく見える】1000万円近い価格は安すぎ?フォルクスワーゲンID.バズがワーゲンバスと異なること
公開 : 2025.08.13 11:45
フォルクスワーゲンのフル電動ミニバン『ID.バズ』が6月から日本でも発売開始となりました。約6割が新規顧客と、なかなかの反響を得ているようです。ロングホイールベース仕様を取材した編集部ヒライのレポートです。
モデル概要をおさらい
フォルクスワーゲンのフル電動ミニバン『ID.バズ』が6月から日本でも発売開始となった。同社が『モジュラー・エレクトリック・ドライブ・マトリクス』、通称『MEB』と呼ぶEV専用プラットフォームを使用するBEVだ。
今回取材した車両を紹介する前に、モデル概要をおさらいしておきたい。

その起源は2017年1月のデトロイト・ショーにて発表された同じ車名を持つコンセプトモデルで、市販版は2022年3月に初公開。3列6人乗りの『ID.バズ』と、1列ふたり乗りで後ろが全て荷室となる『ID.バズ・カーゴ』が同時発表されている。
2023年6月には北米市場にも投入され、3列7人乗りのロングホイールベース仕様も追加。昨年3月には4WD(4モーション)の『ID.バズGTX』も登場している。GTXはエンジンモデルでGTIにあたるハイスペックモデルだ。
日本に導入されたのは『プロ』と呼ばれる標準モデル(以下NWB)と、そのロングホイールベースモデル(以下LWB)。ボディサイズはNWBが全長4715mm、全幅1985mm、全高1925mm、ホイールベース2990mm、車両重量2550kgで、LWBは全幅と全高は同様で、全長4965mm、ホイールベース3440mm、車両重量2720kgとなる。
NWBは2+2+2の6人乗り、LWBは2+3+2の7人乗りで、バッテリーはNWBに84kW、LWBが91kWを搭載。150kWの急速充電器にも対応し、WLTCモードの航続距離はNWBが524km、LWBが554kmだ。
いずれも最高出力286ps/最大トルク560Nmのモーターがリアに搭載され、リアを駆動するRR方式のレイアウトを採用。価格はNWBが888万9000円、LWBが997万9000円となる。
約6割が新規オーナー
今回お借りしたのは、『キャンディホワイト/スターライトブルーメタリック』のLWBで、パノラマガラスルーフとハーマンカードンのプレミアムサウンドシステムがセットになったオプションの『ラグジュアリーパッケージ』が装着されている。
標準はホワイト、シルバー、ブラックの3色で、イエロー、グリーン、ブルーの3色がホワイトとの2トーンでオプション扱いとなる。ちなみにID.バズは約6割が新規オーナーで、このブルーが一番の人気色とのこと。

さて、実車はかなりの大きさだ。ナンバープレートの大きさからその巨大さが伝わるだろうか。走っていると、周囲のトヨタ・アルファードやヴェルファイアが小さく見えるほど。発売時はアル/ヴェルがライバルになりそうという分析もあったが、明らかにクラスはID.バズが上の印象だ。
そう考えると、国内ではメルセデス・ベンツVクラスくらいしか競合車種が見つからない。確かにVクラスは全長4895mm、全幅1930mm、全高1880mmとだいぶ近いが、こちらは全てディーゼルエンジン。BEVのID.バズとは比較対象になりにくい。
ということで往年の『タイプ2』、いわゆる『ワーゲンバス』をオマージュしたスタイリングも含めて、ID.バズはまさに唯一無二の存在となるわけだ。
画像 アルファードが小さく見える!フォルクスワーゲンID.バズのロングホイールベース仕様と文中に登場した関連モデル 全94枚































































































