1充電で777km! 新型 メルセデス・ベンツCLA(1) HVも登場予定 研ぎ澄まされたハードを概説
公開 : 2025.08.11 19:05
英国で買える量産EVで最長の777kmを叶えた新型CLA 駆動用モーターへATを内蔵 徹底した空力ボディ ダッシュボードにモニター3面 走りはブランドへ期待される熟成水準 UK編集部が試乗
英国で買える量産EVとして最長の777km
メルセデス・ベンツの新しいCLAは、英国で購入できる量産EVとして、最長の航続距離を誇る。国の縛りを除いても、最長777kmを凌駕するのはルーシッド・エア程度。だが、この持久力は複数ある特徴の1つに過ぎない。
この航続距離を叶えた電費は、8.0km/kWh。限りある電力を最大限に活かす、技術力の賜物といえる。それでいてお値段は、英国ではテスラ・モデル3並みに抑えられている。

プラットフォームは、完全な新設計。バッテリーEVを中心に開発されつつ、ハイブリッドにも対応するよう仕上げられた。生産は、共通してドイツ・ラシュタット工場で行われるそうだ。
電動パワートレインの制御電圧は800V。急速充電は、最大320kWへ対応する。駆動用バッテリーは大容量の85kWhのほか、小さい58kWhも設定される。
モーターへATを内蔵 徹底した空力ボディ
電気モーターは、内燃エンジンより広い回転域で太いトルクを生み出す。それでも上限はある。市街地から高速道路まで豊かなパフォーマンスを得るのに、変速は無駄ではない。
そこでメルセデス・ベンツは、従来のAT製造に関する知見を、駆動用モーターへ導入した。CLA 250+はシングルモーターの後輪駆動。350 4マティックは、ツインモーターの四輪駆動となる。

電費に大きく貢献しているのが、ボディの空力。ベーシックな仕様では、空気抵抗の大きさを示すCd値は0.21に留まる。大径ホイールのAMGラインでも、0.24とのこと。滑らかなボディに加えて、エアロカバー付きのサスペンションアームなどの相乗効果だ。
スタイリングは、フロントマスクに少し癖があるかもしれない。クーペ風のサルーンの他に、ワゴンのシューティングブレークも選べる。
フラットなダッシュボードにモニター3面
インテリアは、現在のメルセデス・ベンツの最新形態といえる。ダッシュボードはフラットなパネル状で、10.3インチのメーター用モニターの隣に、14.0インチのインフォテインメント用と助手席用のタッチモニター、3面が連なる。
ソフトウエアも最新バージョンだが、インターフェイスはブランドとして馴染みのあるもの。ホーム画面にはナビ用マップを中心に、エアコンとメディア、ショートカットのメニューバーが並ぶ。

頻繁に扱う機能の殆どは、1・2度のタップで完了でき、実際に押せるハードボタンも最低限残されている。シートヒーターは、メニューを掘り下げる必要があるが。
音声操作は、チャットGPTとグーグル・ジェミニをハイブリッドで利用し、正確な答えを導くとか。だが実際に試してみたが、最寄りの充電スタンドの混雑状況は教えてくれなかった。シートヒーターのオン・オフは頼めたが。



































































































































