2025年最大インパクト? 新型 メルセデス・ベンツCLA(2) 熟成の走り 確かなアドバンテージ
公開 : 2025.08.11 19:10
英国で買える量産EVで最長の777kmを叶えた新型CLA 駆動用モーターへATを内蔵 徹底した空力ボディ ダッシュボードにモニター3面 走りはブランドへ期待される熟成水準 UK編集部が試乗
もくじ
ー走りはブランドへ期待される熟成水準
ー衝撃吸収性と姿勢制御の好バランス
ー実際の電費は7.7km/kWh モデル3に並ぶ価格
ー確かなアドバンテージ 今年最も強い印象
ーメルセデス・ベンツCLA 250+ EQテクノロジー AMGライン・エディション(欧州仕様)のスペック
走りはブランドへ期待される熟成水準
新しいメルセデス・ベンツCLAの走りは、ブランドへ期待される熟成水準にある。不満なく速く、一貫性が高く、小さな高級車へ相応しい。ポルシェ・タイカンのように、全力で高速域まで引っ張るとシフトアップを感取できるが、基本的には終始シームレスだ。
今回主に運転したのは、シングルモーターで後輪駆動のCLA 250+。アクセルペダルの反応は至って滑らか。 0-100km/hが6.7秒という加速力自体は、驚くほどではないけれど。四輪駆動の350 4マティックの方が、僅かに速度上昇は鋭い。

ブレーキは新開発のバイワイヤ・システムで、スポンジーな踏み応えは解消された。制動力の調整もしやすく、扱いやすい。
ステアリングコラムには、ドライブセレクターのレバーが備わり、それを前後に倒すことで回生ブレーキの強さが変化する。ほぼ惰性走行状態から一般的な効き、ワンペダルドライブできる強さ、アダプティブ状態まで選べる。
衝撃吸収性と姿勢制御の好バランス
250+は後輪駆動らしく、ステアリングの反応が滑らかで漸進的。重み付けも自然といえる。速度が変化しても、違和感はまったくなかった。路面が乾燥している限り、トラクションも充分だ。
サスペンションは、一般的なダンパーとコイルの組み合わせ。アスファルトの凹凸を完璧に均すわけではないものの、衝撃吸収性と姿勢制御のバランスは良好。ブランドらしい、高級感と静寂性を叶えている。高速道路での長距離移動も快適だろう。

アダプティブ・クルーズコントロールは有能。スムーズに先行車両へ追従してくれていた。不要な運転支援システムの機能は、簡単にオフにもできる。
実際の電費は7.7km/kWh モデル3に並ぶ価格
今回の試乗で実際に得られた電費は、CLA 250+ AMGラインで7.7km/kWh。現実的に1度の充電で走れる距離は、656kmという計算になる。ツインモーターの350 4マティックでも、ほぼ同等の効率を得られたことには、更に驚かされた。
急速充電は、800Vの電圧へ対応する充電器なら、最大320kWまで。テスラのスーパーチャージャーなどは400Vで、それへ対応するステップダウン機能をオプションで組めるという。カーナビには、充電器の空き状況の情報が届けられる。

価格は、英国では4万5615ポンド(約903万円)から。AMGライン・プレミアムエディションを指定すると、5万1770ポンド(約1025万円)へ上昇する。ベーシックなグレードならテスラ・モデル3に並び、価格競争力は高い。



































































































































