AMG GTロードスターはメーカー内外に敵多し F-タイプや911を以上に買う理由はあるか

公開 : 2017.04.05 23:50  更新 : 2017.05.23 16:30

気になるコーナリング・マナーは?

コンフォート・モードでは、心をそそるバリトン・ボイスが回転数を上げるに従って切迫し、大きくなってゆく。

エグゾースト・システム内のフラップが開くスポーツ・プラス・モードでは、既に相当な音量であるにも関わらず、さらにアグレッシブに大声で叫ぶようなとんでもない大音量となる。アクセルを閉じた時のバック・ファイヤーも凄まじい。

また、幸いなことに、屋根が無くなったことで低下した車体剛性はこのGTロードスターのハンドリングやクーペから受け継いだ運動性能にそれほどの影響を及ぼしていない。スポーツ・プラス・モードなら、GTクーペと同じようにコーナーに飛び込むことができる。

可変レシオのステアリングには、GT Cロードスターに装着されるリア・ステア機構は付かないが、非常にダイレクトで、手応えがあり、気持ちがよい。

このステアリングと標準で装備されるミシュラン・タイヤの高いグリップをして、GTロードスターのコーナーリングをとてもニュートラルなものにしている。

GTクーペに比べ50kg重いこのクルマだが、そのことがコーナーの頂点に達した時のフロントの回答性に及ぼす影響はほとんどないと言っていいだろう。

更に攻めると、アンダーステアが顔を覗かすが、大枚を叩いて装着したフロントのハイプロファイル・タイヤがしっかりとグリップを保持する。

ESCを格闘モードにして、アクセルを踏み込むと、リアが緩やかに振り出すが、アクセル・コントロールだけでも狙ったラインに乗せることが可能だ。その後は、標準で付くLSDに任せて立ち上がり加速を存分に楽しむだけだ。

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