ホンダ・シビック・タイプR BTCCマシンをサーキットで初試乗 動画あり

公開 : 2017.04.11 13:41  更新 : 2018.02.28 11:10

個体差がつきにくいルール設定

チームはこの場に、4月1日のブランズ・ハッチで開幕する2017年シーズンのプレ・シーズン・テストにやってきた。

スペイン北部の乾燥したこの地に、作業をこなす大勢の人々と大量の機材が集まっている。同じだけのお金と人材を消費できるのは、物凄く短いアクションかドラマの撮影クルーだけだろう。

しかし、万全を期しても、物事は上手くいかないこともある。あるチームは、注文しておいた燃料が届かずに、ガス欠になった。配達のドライバーは、何を思ったのか、F1のテストが行われていたカタロニア・サーキットへ届けてしまった。次の朝、9つのパレットに収まった大量の燃料が届いた。しかも、注文した、いや必要とする2倍の量が届き、これらをどうやって持って帰るかが大きな悩みの種となった。

そんなことはお構いなしに、マット&フラッシュはテストを開始した。ハルフォーズ・ユアサ・レーシング・ホンダシビック・タイプRは、昨年モデルの多くを継承したことが大きな利点だ。

少し前におこなわれたルールの改変に適応すべく、マット&フラッシュは影響のある箇所を洗い出していった。今シーズンはいろいろ新しいものが導入されることになっており、新しいタイヤもまたテストすべきもののひとつだ。

速く走るために、タイヤは大きくなったが、レース・ウィークエンドの各所で使うことが義務づけられている、やわらかいタイヤの変更点はほとんどない。

しかし、勝者がウェイトのハンデを積むことでパフォーマンスのバランスを取るのと同じく、競争を均衡させ、比較的小規模のチームにとってもそれなりの活躍の場が与えられるこのシステムの意義は高い。そして、このシステムは実際に効果があり、今シーズンの32のグリッドに並ぶ各車の戦闘力は極めて均衡している。


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