パナメーラ・ターボS E-ハイブリッド 思惑に反し「あと一歩」 価格が理由

公開 : 2017.07.27 19:10  更新 : 2017.09.07 11:15

わかりやすい数字では物足りなかった

それだけでは足りなかったのだろう。新たなプラグインハイブリッド(PHV)モデル戦略の一環として、ポルシェは「乗用車ライン(パナメーラカイエン、マカン)」のトップにPHVを据えることとした。

この新しい£140,000(2,044万円)のパナメーラはその第1弾となるが、なかなか効果的な製法で作られている。

136psのモーターと14kWhのリチウムイオンバッテリー、高電圧電源はパナメーラ4 E-ハイブリッドから、550psのV8ツインターボはパナメーラ・ターボから流用して、これらを組み合わせたのである。

モーターがトランスミッションより上流に設置されるメカニカル・レイアウトは、理論上は120kg-m以上出るはずのトルクを制限することとなった。

それでもパワーは680ps、トルクは1400rpmで86.7kg-mを発揮するとなれば、4座GTとして十分すぎる資質だと納得できるところだ。

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