パフォーマンスクーペ決定戦:日産GT-R vs アウディRS5(前編)

公開 : 2017.08.05 11:40  更新 : 2017.08.06 10:03

GT-RとRS5 意外な共通点

各社のDCT離れが始まっているが、それはよりスムーズで軽量かつ安価なトルクコンバーターを用いても、超クイックな変速が可能になってきたから。RS5が積むのは、まさにそういったトランスミッションである。

対する日産は、10年前に当時最新のDCTを初めて搭載した世代のクルマ。

しかし乗ってみればわかるが、このふたつのギアボックス、フィーリングが不思議なくらい似通っている。

GT-Rの最高出力は、RS5のそれを120ps上回る570ps。対するRS5は、重量で100kgほど有利な1655kg。しかし、速さで互角というわけにはいかず、0-100km/h加速は2.8秒と圧倒的な数字を叩き出すGT-Rが、RS5に1秒以上の差をつけている。

登場からだいぶ経ったものの、GT-Rの走りはいまなおスリリングで独特の味がある。B4391のように眺めがよく走りやすい道を思い切り飛ばしたあとでは、クルマを降りてさえ飛び切りハイな気分がつづく。まるで、悪いクスリを3本くらい打ったように。

ボディのサイズもウェイトも大きいGT-Rは、ダルくて扱いにくいのではないかと想像するかもしれないが、100mも走れば、それがシャープで俊敏なものだと気付かされるのだった。

(後編につづく)

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